大学概要学長メッセージ

人生で一番自分と向き合い、見つめ直す4年間

大学は、これまでの教育環境とは異なり、これから社会に出る上で何のために学び、これからをどう生きるかを考える場所です。そしてこの4年間は、自分と一番向き合える時期です。これから先の人生を自分で選択するための「学び」が本学にはあります。

人生をよりよく生きていくための「本当の学び」とは何か

 本学では入学直後、1泊2日の学外オリエンテーションを最初に行います。授業内容や単位取得などのテクニカルなことを伝えるためではなく、まず、共に学ぶ仲間を知り、これからどういう環境で、どういうフィールドで学んでいくかを知り、その魅力を知ってもらうことが目的です。高校時代は知識を得る「小さな学び」。試験のための学びはもう終わりです。大学は「知」を実感し自ら考え行動するための「大きな学び」を得る場所です。

 よく「直感がはたらく」と言いますが、直感は偶然の産物ではありません。それまでの経験やそのことへの強い関心と学習の積み重ねが、結果として「ひらめき」を生むのです。若いうちからいろんな経験を積み、自ら考え、行動することです。それは大学での「学び」の本質であり、自分らしく生きていくための基軸をつくることに繋がります。

 地球で、世界で、福井で、地域で、あらゆるフィールドで、また研究室やゼミで、明るく楽しく、深く、様々なことにチャレンジできる学生生活が諸君らを待っているのです。

福井で学ぼう、確かな未来を生きるために

 今、日本は「高度経済成長期」の後の「安定期・成熟期」に入り、人口減少や、不透明な将来像に不安をかかえる若者も増えています。「これからの時代をどう生きていくのか?」、それには自分自身の目と身体で多彩な体験を積み重ね、多くの物事を学び、時代に応じて的確に判断できる力を身につけるしかありません。そのための豊かな体験現場とフィールド、そして自然・歴史・文化・経済・環境からのヒントは、地方にこそあります。そこには、地域固有の歴史と文化があり、そこでしか学ぶことができない豊かな「生き方」があります。

 福井でなら、1億数千万年前の「恐竜」や7万年以上の「年縞」(表紙解説を参照)に触れることで壮大な地球の歴史を体感することができます。1300年前の白山平泉寺、750年前の大本山永平寺をはじめ、戦国大名朝倉氏の遺跡からは日本人の精神風土と歴史を実感することもできます。御食国(みけつくに)若狭小浜の鯖街道や食文化を、また全国トップクラスの繊維産業や眼鏡産業からは世界に羽ばたく高度な技術文化や企業経営を学ぶことができます。間違いなく皆さんは、「福井の地域力」の奥深さに驚くと思います。福井の多様な文化に身をおくことで、豊かな人間性と社会性が身に付くはずです。

福井県立大は最高に多様な学びを育む環境です

 福井県立大で学ぶ中で、皆さんは大きく成長している自分を発見するでしょう。自分と真摯に向き合い自分がやりたいことを見つけていく過程では豊かな「場と機会」そして「人との交流と体験」が不可欠です。本学には、日本一の教育的風土と44ヘクタールを超える広大かつ緑豊かなキャンパス、そして多彩な研究室やゼミ、学生10名に1名の割合でおられる多才で人間性豊かな専任の先生方が、皆さんの教育、研究指導に当たります。本学の学生数は約1800人で県内外の比率、男女比率が半々。永平寺キャンパスには大学院と、経済、生物資源、看護福祉の各学部と、小浜キャンパスには海洋生物資源学部が、それに全学共通の幅広さとユニークな学びをサポートする学術教養センター、さらには地域の特性を生かし地域貢献をすすめる地域経済研究所、恐竜王国福井を支え世界をリードする恐竜学研究所など、「大学院3研究科7専攻、4学部6学科、1センター、2研究所」を擁する総合大学です。皆さんはぜひ学生仲間や先生方に心に響く人をみつけてください。本学は、福井の持続可能性を高めるために広く県民、企業、団体、行政、各方面と協働すべく、「地域連携本部」を立ち上げ、キャンパスを「県民のにわ」とし教室を「県民皆さんの生涯学習の場」とすべく「オープン・ユニバーシティ」をめざしています。今春、新入生による桜の植樹を行いました。県大生の思い出と県民のための桜の名所にするためです。キャンパスは生きる知識と豊富な経験をお持ちの地域の方々と交流する場でもあります。様々な「人」との出会いがさらに人生を豊かにしてくれるでしょう。

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【プロフィール】
学長/農学博士 進士 五十八(しんじ いそや)
 京都に生まれ、小学校時代、自然豊かな福井を原風景として美への感性を育み、長じて、ランドスケープ・アーキテクト(造園家)として緑のまちづくり、環境学者として活躍。これまでに、日本学術会議会員(環境学委員長)、日本都市計画学会長、日本造園学会長、日本野外教育学会長、東京農業大学長、福井県立大学客員教授を歴任し、2016年福井県立大学長に就任。福井県里山里海湖研究所長も兼任。日本農学賞、読売農学賞、日本造園学会賞、同特別賞、同上原敬二賞、日本生活学会今和次郎賞、内閣みどりの学術賞など受賞。Golden Fortune表彰、紫綬褒章を受章。著書に、『緑のまちづくり学』、『アメニティ・デザイン』、『風景デザイン』(学芸出版社)、『グリーン・エコライフ』(小学館)、『日比谷公園』(鹿島出版会)、『日本の庭園』(中公新書)ほか多数。

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