学部・大学院生物資源学部 - 生物資源学科

最先端技術を駆使し、
自然科学分野をリード

生物資源学科では、基礎研究と応用研究がバランスよく行われており、最近では、「医学・生物学領域などで活躍が期待される革新的な分析方法の開発」や「付加価値の極めて高いコムギ・イネ・トマトの新品種開発」、「有機農業資材の開発」などに成功しています。常に最先端技術を駆使した研究を進め、自然科学分野をリードする研究を目指しています。

学科の特徴

多彩な教員による、徹底した少人数教育

2人の学生に教員1人が対応する少人数教育で、密度の高い指導を実現しています。また、教員の約3分の1が民間企業経験者のため、実社会での視点を取り入れた、より実践的な学びが得られます。

最新の装置や附属施設が、実験・実習をサポート

質量分析装置や遺伝子解析装置などの最新の実験機器を整備しています。附属施設のあわら生物資源開発研究センターでは、広い敷地に管理研究棟、温室、畑圃場、水田があり、フィールド体験が容易に得られます。

世界を視野に入れた研究を推進

食糧・医薬・化学・環境・植物資源に関わる基礎研究を推進し、世界に向けてその成果を発信します。最先端の知識を上手に用いて、福井の特色を生かした地域連携型研究を推進し、福井の活性化に寄与します。

生物資源学科の4年間(カリキュラム)

1年次 生物・化学の基礎を修得する。
一般教養の広い裾野をベースに専門的知識を高く積み上げるピラミッド型の人材育成を目指し、1年次では専門教員による幅広い一般教養を学びます。理科系科目の導入教育も充実させ、生物学と化学の基礎原理をしっかり理解します。
2年次 実験・実習により応用力を養成。
2〜3年次にかけて、生物、化学、微生物学、食品生化学、生物物理化学、分子生物学、植物資源学、環境科学の実験・実習を行い、応用力を養います。県内外の研究機関・部門を訪問し、県の行政における研究機関の役割や民間企業における研究内容や生産施設についても学びます。
3年次 応用力強化と卒論の準備。
専門実験及び実習で、引き続き応用力をステップアップさせます。また、卒業論文に向けて、多様な専門科目を学びます。さらに、インターンシップや技術者倫理などで、社会との接点を学びます。
4年次 4年間の総仕上げである研究活動。
大学時代の総仕上げとしての学修と研究の大切な期間です。全ての学生が研究室に所属し、自ら課題(研究テーマ)を設定し、卒業論文に取り組みます。

カリキュラム

  1年次 2年次 3年次 4年次
生物学の
基礎と応用
生物学Ⅰ・Ⅱ 遺伝学Ⅰ・Ⅱ
生化学Ⅰ・Ⅱ
植物生理学Ⅰ
動物生理学
植物育種学
植物栄養学
分子生物学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ
植物病理学
植物生理学Ⅱ
生物有機化学
動物資源学
細胞免疫学
施設園芸学
果樹園芸学
 
化学の基礎と応用 化学Ⅰ・Ⅱ 生物物理化学Ⅰ
分析化学
有機化学
一般微生物学
応用微生物学Ⅰ
食品化学
農産物利用学
生物物理化学Ⅰ
生物物理化学Ⅱ
生物物質化学
生体高分子化学
応用微生物学Ⅱ
食品衛生学
栄養化学
農薬化学
 
生物資源学の
基礎と応用
地学概論
数学基礎
環境生物学
応用気象学
土壌学
作物資源学
生態学Ⅰ
地圏環境学
生物資源学概論
地域生物生産実習
森林生理・生態学
生態学Ⅱ
農業経営論
技術者倫理
作物学
技術者と企業
 
問題解決能力 化学実験
生物学実験
応用生物学実験
生物化学実験
科学英語Ⅰ
生物物理化学実験
微生物学実験
食品生化学実験
分子生物学実験
植物資源学実験
環境生物学実験
科学英語Ⅱ
インターンシップ
応用生化学演習
分子機能科学演習
分子生物学演習
植物資源学演習
技術者と企業
専攻演習
卒業論文

» 生物資源学科で取得可能な資格・免許状、資格要件が得られるもの
» 主な就職先

面白研究室紹介

三浦研究室

県大生まれの純米大吟醸酒が誕生
福井は米どころ。その上で、三浦先生は大学として地域に貢献できることを考え、新たな酒造好適米の開発と栽培を推進。2016年に『福井県大水稲1号』が完成しました。
「コシヒカリは粒が小さくて、酒米には不向き。ならば、"大きいコシヒカリ"を研究、より特徴的な米にするため有機栽培とし、『植物剛健』も使用して、倒伏に強く、栽培しやすい米になりました」
地元農家に種もみを渡して試験栽培してもらうなど、地域との連携も続いています。2017年には、大粒の福井県大水稲1号を贅沢にも60%も削った日本酒『稲越』が完成しました。
『福井県大水稲1号』の品種登録は2018年を予定。品種登録で様々な製品の誕生が期待されます。

純米大吟醸酒『稲越(いなごえ)』の命名は、同学部学生によるもの。やや甘口でキレの良さが特徴です。地元の酒造メーカー「久保田酒造合資会社」で醸造されました。

(左・中)1マスに1粒ずつ入れる、地味で根気が必要な種蒔き作業。三浦研究室生の他、同学部学生や地域の人も参加しています。(右)「稲は基礎研究に加え、食べて味わえ、そこからさらに応用研究にも発展させられるのが面白いんです」(三浦先生)

在学生の声

種蒔き作業途中の学生達。一様に「種蒔きがこんなに大変とは!? でも育っていくのが楽しみです」と笑顔。「育種をやってみたくて三浦研究室に入りました。遺伝子で商品が変わることが面白くて不思議です」(茶谷弦輝さん) 「品種改良に興味があります。三浦先生は優しくて、これからいろんなことを学んでいきたいです」(山口航平さん)

村井研究室

福井産デュラム小麦を作ろう
小麦新品種『ふくこむぎ(福井県大3号)』は、2012年の品種登録以来、県内各地で広く知れ渡り、様々な製品に利用されています。そして村井先生の次なる目標は、パスタでお馴染みのデュラム小麦です。デュラム小麦は雨やカビに弱く、高湿度の福井での栽培は難しいのが現状。
事実、日本におけるデュラム小麦は瀬戸内地方の1品種があるのみで、北陸地方で栽培可能な品種は皆無。でもそんな困難な状況が、研究意欲をかき立てます。なんと世界各国約150種もの品種を取り寄せ、福井の風土に合う(耐えられる)品種を探し出し、戻し交雑育種法で『ふくこむぎ』と交配、研究栽培が進行中です。
新品種完成は5年後を予定。『ふくこむぎ』のパンと、新品種小麦のパスタとのセットがレストランで味わえるかもしれません。
「日本の小麦自給率は約15%と少ないのが現状。ふくこむぎや開発中のデュラム小麦が自給率アップにつながればうれしいです」(村井先生)

在学生の声

大学近くの麦畑に植えられた「ふくこむぎ」の調査に集まった村井研究室の学生達。「引き出しが多くて面白い」「個々のペースに合わせた指導が嬉しい」「自由!」と村井先生の印象を楽しそうに話してくれました。また、「新品種研究は難しいけど、それ以上に期待が大きいから研究に携われるのが嬉しい」とのこと。

平研究室

サプリメント効果が目で見える!
今やサプリメントは身近な存在ですが、「本当に効いてる?」と思うことはないでしょうか?その疑問に着目したのが平先生です。
「見えないモノを見る、つまり可視化の研究です。脳を活性化させると言われているコエンザイムQ10をマウスに投与し、脳のどこにあって、どう効いているのかを"見る"わけです」
イメージング質量分析といわれる新技術で実験したところ、コエンザイムQ10が見えた場所と増加状況を目で確認! 見えた場所は、記憶や行動に関する部分が多かったのです。
脳活性化やアルツハイマー、パーキンソン病などの脳疾患の改善薬の創薬研究にも応用が期待できると考えています。
現在、老齢マウスやパーキンソンモデルマウスでの検証を進行中。見えないモノが見えることで興味や可能性が一層、広がります。
学部内では、"お洒落な研究室"として知られる平研究室。クリアボードを前に議論する様子は、時に楽しく、時に真剣! 「平先生はとてもフレンドリーですよ」(龍田さん) 

在学生の声

龍田幸奈さん「体内動態のことをもっと知りたくて平研究室へ。研究・分析でいろいろなことがわかり、それらが繋がっていくのが嬉しくて、面白くて、やりがいを感じているところです」

日竎研究室

酵素をデザインするって!?
酵素とはタンパク質からできていて、人間が生きる上で必要不可欠な要素。サプリメントや洗剤などで良く聞きます。
「酵素は多種あり、発見し尽くされたようにも思えますが、実はまだ使われていない未知のものがあるはず。そんな新しい酵素を提案すべく、タンパク質の工業デザイナーを目指しています。」
日竎先生は現在、酵素で食肉を柔らかくする研究を実施。その背景には、加齢で肉食が減少し、タンパク質(酵素)が十分摂取できない高齢者の食生活の現状がありました。新しい酵素(プロテアーゼ)により固めの肉を柔らかくできることがわかり、高齢者の偏った食生活改善のヒントにもつながっているようです。
「この他、有機農法の農薬を作るための酵素や油の分解の酵素など、新ジャンルの酵素を研究中です。有機農薬については、同学部の先生方とも協力しています」
まだ誰も知らない酵素の発見は、これからの暮らしや社会を大きく変える可能性を秘めています。
SSH(スーパーサイエンスハイスクール 文部科学省)指定校である高志高校への指導も行っていました。SSHに参加して化学に興味を持つようになる学生も多いようです。

在学生の声

(左から)中川えみさん、大月都瑚さん、前田華那さん
研究室は違えど仲良しの3人。「高校時代のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)で物理や化学に覚醒しました」(中川さん)。「今は油の分解酵素リパーゼを研究中。改良して低温での活性化を目指しています」(大月さん)。「いろんな学生が集まり、協力しながら実験できる環境が気に入ってます」(前田さん)

このページのお問い合わせ先

教育・学生支援部 教育推進課
〒910-1195 福井県永平寺町松岡兼定島4-1-1
TEL : 0776-61-6000 FAX : 0776-61-6012
E-mail : kyouiku@fpu.ac.jp