学部・大学院学術教養センター

バランスの良い多様な知識と
的確な判断を下す行動力を養う

大学生として求められるもの、それは豊かな知性をそなえた頼もしい人格ではないでしょうか。わたしたち学術教養センターでは、学生のみなさんが幅広い知識を身に付け、主体的に判断する力を養うため、3つのポイントでみなさんの学修をサポートします。

❶100種類以上の多彩な「講義科目」
10分野に分類された100科目以上の講義科目により、各学生の能力を引き出すためのきめ細やかな指導を行っています。その中には、世界の様々な地域への広がりとともに、福井への認識を深める「福井を学ぶ」科目など興味のある科目がきっと見つかります。
❷大学へのソフトランディング学習に必要なスキルを修得する「導入ゼミ」
全員がとる少人数制のゼミでは、「読む」「書く」「伝える」「議論する」「調べる」について、教員と近い距離で実践的な訓練を行います。また、30もの多彩なテーマのなかから選択して学ぶことができます。
❸関心と向上心に応える「語学教育」と実践的な「情報教育」
第2外国語として6か国語を準備し、英語に関しては一人ひとりに合わせたレベル別コースを用意しています。ネイティブ・スピーカーも多数そろえ、関心や向上心に合わせて学べる環境を整えています。また、情報を扱う能力を習得するために、講義と演習を通じて基礎的な知識や操作から、実社会に不可欠な知識とスキルまでを系統的に学習します。

面白授業紹介

恐竜学【東先生】

恐竜の移動 _ 世界と繋がる福井の恐竜たち
福井県は日本で最も恐竜化石が多く産出する所として知られるようになりました。しかし、恐竜時代には北陸地方は大陸の一部であり、"福井"の恐竜はアジアの恐竜の一群でした。福井県で発掘されているフクイラプトル(肉食恐竜)、フクイサウルスやフクイティタン(以上草食恐竜)の起源は現在のヨーロッパやアフリカ地域にあったことがわかってきました。恐竜の進化や移動には大陸移動や環境の変遷が密接に関わりあっているのです。ともあれ、極東の福井県から発掘される恐竜を調べることによって、アジア地域はもとよりはるか西方彼方のヨーロッパやアフリカの恐竜との関わりが見えてきます。恐竜など古生物を通して太古の環境変遷や雄大な動物の移動を考えてみましょう。
フクイラプトルイメージ図
平成28年度に発掘された恐竜化石
勝山市恐竜発掘現場での実習
恐竜博物館でのレプリカ作成実習

匠と現代【杉村先生】

〈デザイン性・芸術性〉にすぐれた福井の伝統工芸 _ 世界と地域をつなぐ
福井の文化の中にしっかりと根づいた伝統工芸(和紙・漆・打ち刃物など)の厚みとひろがり。とりわけ手作り感覚の〈デザイン性・芸術性〉にすぐれたその世界を、ヨーロッパ、東南アジア、アフリカなどの「民衆の芸術」のあり方と重ね比較しながら、世界に発信しうる「福井の伝統」としてとらえ直す機会にしたいと思います。また匠の仕事の中で生み出される「美しい世界」、「よろこびの世界」とは何か、モノづくりにかけた匠たちの幅の広い生き方・考え方を通して現代社会における真の「仕事」とは何かを考えます。
そして和紙創作などを通して「匠と語り、ともに楽しむ」機会を持って、そこから伝統工芸の現代的な発展の可能性を考えます。
人間国宝岩野市兵衛氏に手ほどきを受ける学生

異文化理解【デンマン先生】

多文化社会に役立つ理解力を身につけよう
異文化理解とは、外国の伝統を知ることだけではありません。同じ言葉を話す同じ国の中でも、性別・年齢・住む場所・教育・仕事・入るグループ・生きる時代によって、考え方や価値観が異なります。ある人の「常識」は別の人の「非常識」かもしれません。異文化理解の根本的な概念を知ることは、身近な地域の人々とのコミュニケーションから海外の人々とのコミュニケーションまで幅広く役立ちます。
この授業では、日本語のテキストを基にネイティブ講師が異文化理解の概念を易しい英語で講義します。二つの言語を通じて「見えない文化」や差別などの存在に気付くことができます。また、これまで日本人の海外移住に関する研究を行ってきた講師自らの経験や国内外の例の紹介を通して、自分が「違い」にどう反応・適応し、受容できるかを考えてみましょう。

スポーツ科学【石原先生】

総合的・学際的な視点からスポーツを幅広く学ぶ
スポーツは、現代社会に広く浸透し、私たちの生活に影響を与えるだけでなく、世界を動かす要因にもなっています。スポーツ科学は、スポーツを生理学、社会学、教育学などのさまざまな視点から研究し、スポーツの発展や健康増進、教育や文化としての役割、経済や産業としての働きなどを明らかにする学問領域です。近年のトップアスリートのトレーニングには、スポーツ科学の研究成果が欠かせないものとなっています。
一方、一般の人の健康意識の高まりを背景に、地域においても専門的な知識や技術を持つスポーツ指導者やインストラクターなどが必要とされるようになっています。この授業では、自然科学・社会科学・人文科学にわたる総合的で学際的な視点から、人間活動としてのスポーツとその文化について学習していきます。

コケの世界【大石先生】

しゃがんでこそみえる世界がある
小さくて目立たず、綺麗な花もなく地味で、おまけに食料にもならない...コケにされがちなコケ。しかし、実はコケは自然環境の維持に大きく貢献しており、「地球環境を維持する上でもっとも重要な生物の一つ」といっても過言ではありません。興味深いことに、日本ではコケの存在にも意義が見出され、コケ庭に代表される「コケを愛でる文化」が発展してきました。国歌の中にまで「コケ」が登場するのは、世界広しといえど、日本だけです。また、近年はコケの透明感のある美しさが注目され、インテリアとしての人気も高まっています。
この授業ではコケ観察やコケインテリア制作などを通し、コケから環境や文化について学んでいきます。身の回りで健気に、時にはしたたかに生きるコケは、我々に何を教えてくれるのでしょうか。
平泉寺白山神社(勝山市)
北陸に多いヒノキゴケ
コケインテリア(学生作品)
コケインテリアづくり

宇宙科学【中村先生】

広い宇宙の案内人
火星や木星などのなじみの深い太陽系の惑星から、遠くの銀河、さらにはブラックホールやビッグバンなど、宇宙の神秘は多くの人を魅了します。しかし普通に暮らしていると、最先端の宇宙科学の成果にはなかなか触れる機会がないのではないでしょうか。この授業は、物理学などの宇宙科学の基礎となる学問分野をあまり知らなくても、宇宙を知る面白さを理解してもらえることを目標としています。
一方で、科学的にいい加減な解説をするのではなく、専門知識に基づいて、尚且つ楽しく宇宙の案内が出来ればと思っています。宇宙科学は日進月歩なので、NASAやJAXAの最新のデータも使いつつ、宇宙科学の最前線を紹介します。
太陽系
オーロラ
ブラックホール