学部・大学院看護福祉学部 - 卒業生の生き方に学ぶ

海外経験で実感した看護師育成のやりがいと看護の奥深さ

福井県立病院 救命救急センター 柏谷 愛(2006年 看護福祉学部卒)

水もガスも電気もない赴任地で得た、"なるようになる"という考え方

入学当初の柏谷さんは、自称人見知りで、何事にも「こうしなければ!」と堅苦しく考えがちだったそう。それが在学4年間、就職、海外青年協力隊参加を経て、変わっていきました。
「協力隊の赴任地はフィジー、任務は現地看護師の教育でした。場所によっては水もガスも電気もない時間帯があり、驚くことばかり。でも現地ではそれが日常で、私も次第に慣れ、"なんとかなるもんだ"と。こうしなければ!から解放されていきました」
決してあきらめではない"なるようになる"という考え方と行動。苦手なことも「とりあえずやってみる、やるしかない、なるようになる」といった前向きさはチャレンジ精神にもつながっていきます。
「看護教育はこの時が初めてで不安でした。でも、現地環境と大らかな人々のおかげで不安は楽しさに変わりました。それと私も常によりよい指導法を考え続けました。考え続けることの大切さは在学中に学んだことの1つで、仕事の核にもなっています」
指導のたびに成長する看護師達。その姿が微笑ましくて嬉しくて、やりがいや楽しさにつながりました。そして今では、不安だった教育や指導方法をもっと学びたいと思うようになったとか。
「卒業後、実習などで先生方にお会いする機会も多く、お付き合いは継続中。同じ立場になったからこそより深い話ができることが嬉しいですし、まだまだ学ぶことがあると実感しているところです。いつか再び大学で、人材育成や管理業務を本格的に勉強する時がくるかもしれないです」
卒業して学びが終了するのではなく、むしろそこからがスタート。柏谷さんは様々な経験を経て、学ぶ意欲が増したのです。
「海外に行ける機会があればぜひ行ってみて!想像以上の経験ができ、見方・考え方が広くなるし、自分を変えることもできる。特に大学4年間は、多くのことに挑戦して、いろいろと楽しんでください。それがきっと今後の自分に役立ちます」

先輩看護師とともに島で働く看護師を訪問。一人で島民の健康を守る看護師の悩みを聞きながら、専門職として成長できるよう促す。「経験豊かな先輩看護師の指導からは、私自身が学ぶことも多くありました」
お昼休みに現地の人と折り紙。「彼女のお母さんも看護師です」
現地の看護管理者や日本人専門家たちと一緒に。柏谷さんは民族衣装のスルチャンバを着用。

一刻を争う命の現場、救命救急センターで働く柏谷さん。「一人の患者さんに対して、多職種のプロの様々な意見が出ますが、最終的には一つにまとまっていく。ここには素晴らしいチームワークがあり、そこで働けることに喜びを感じています」。将来の目標として、「人生経験を積んで、シニア海外ボランティアに参加したい」とも。

柏谷 愛(かしわや あい)さん
1983年生まれ、福井県出身。2006年看護福祉学部看護学科卒業後、福井県立病院へ。救命救急センターと内科に勤務して約5年、「看護師としてもっとできることがあるはず」と退職。2012年9月から2年間、海外青年協力隊に参加(地域保健看護師のための現場ニーズに基づく現任研修プロジェクト)。帰国後、再び受験し、救命救急センターへ。

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