日常的な出来事

佐々井 司

今月はいろいろなことがありました。

国内では、衆議院議員選挙、二度の台風、プロ野球のドラフト、オリンピックまであと1000日など。煽り運転、中学生の自殺などの報道も連日のように見聞きされたことでしょう。国際的には、ノーベル文学賞に日系英国人が、ノーベル平和賞に日本のNGO7団体も参加する核兵器廃絶国際キャンペーンが選ばれ、中国共産党大会が開催、北朝鮮の長距離弾道ミサイルが何とか。

福井駅構内でハロウィンの仮装妖怪たち(学生?)が徘徊するのを眺めながら、今月のコラムのテーマを何にしようかと考えあぐねていたところ、ふと我に返り、"これらはどれも私が敢えて扱うべきテーマではないなぁ"と気づきました。少なくとも私にとって(もしかすると皆さんのなかにも同じようにお感じの方がおられるかもしれませんが)、最大の関心事は日常です。平常心で定常的な社会の動きを追うことにしました。

今月、最新の厚生労働白書が発行されました。私たちの日々の生活を鑑みるのに比較的適した読み物のように思います。本書では「日本の1日」と題して"日本で一日に起こる出来事の数を調べて"います(調べるといっても既存の統計を日換算しているだけですが・・・)。私もこれに倣い、福井の一日に起こっている人口動態を概観してみます。

福井で一日に生まれる赤ちゃんは16.7人。一方、亡くなるのは25.2人で、うち90%強が65歳以上の方々です。その結果一日に人口が8.5人減っています(2016年の1年間の自然減少は3,116人)。一日に亡くなる25.2人のうち、新生物(癌)が原因の死亡は6.9人(死亡者総数の27.3%)、心疾患や脳血管疾患などの循環器系の疾患による死亡が6.6人(26.0%)。老衰は1.9人(7.7%)で、不慮の事故でも1人(4.1%)亡くなっています。不慮の事故は家庭内で起こるものが多く、食事中の窒息、お風呂等での溺死、転倒などが約70%を占めているので、日ごろから気を付けましょう。ちなみに福井における交通事故による死亡は0.1人/日で、年間では約60人です。

一日の婚姻は9.4件、離婚は3件です。よく"夫婦の3割が離婚!"などと言われるのは、この数字をもとにしていることが多いようです。

他県から福井県に転入してくる人は23.4人で、逆に福井県から転出していく人は28.4人です。その結果、一日に5人ずつ福井県から住民が減っています(2016年の1年間の転出超過は1,820人)。

今年2017年も残すところあと2カ月、平成の時代もそろそろ終わりに近づいています。皆様、いろいろお世話になりました。

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