コムギの開花を促すタンパク質を発見

生物資源学部の村井耕二教授を中心とする研究グループと京都大学との共同研究により、コムギの開花を促すたんぱく質(VRN1タンパク質)を発見し記者発表を行いました。また、本研究成果は、2018年1月17日に日本遺伝学会の「Genes&Genetic Systems誌」電子版にも掲載されました。

通常、植物は、葉で作られ茎の先端に移動し花芽の形成指令を出す「開花ホルモン」の働きによって開花しますが、「開花ホルモン」をつくる「開花ホルモン遺伝子」がどのように活性化するか詳しい仕組みまでは解明されていませんでした。
今回、大腸菌を利用して精製した「VRN1たんぱく質」が、コムギの「開花ホルモン遺伝子」と結合し活性化させていることを世界で初めて発見しました。

今回の研究成果により、「VRN1たんぱく質」をコムギの細胞内に直接取り込む技術が開発されれば、将来、コムギの収穫時期を調整できるようになることが期待されます。


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研究に携わった村井耕二教授(左)と伊藤貴文准教授(右)

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