6月21日水曜日の昼休みに、World Café で「ブラジル福井村(コロニア・ピニャール）訪問報告会」が開催されました。学術教養センターの石丸教授が、今年3月に同村を訪問した時の様子を、スライドを用いながら説明しました。

ブラジル・サンパウロ州にあるコロニア・ピニャール（通称「福井村」）は、1962年に福井県出身者が入植した村です。福井村の方々は、日本語教育や日本の生活文化を、2世、3世の方たちに現在も大切に繋いでいらっしゃるそうです。若者の和太鼓練習や、日本から送られた書籍でいっぱいの図書館、和食が並ぶ日常の食卓の写真などが紹介され、日本から遠く離れた地で、私たちと同じ文化が大切にされていることに驚きを感じました。石丸教授は、地域に貢献してきた福井村の方々がブラジルの地で受け入れられている姿の中に、私たちの多文化共生のヒントがあるのではないかと締めくくりました。

また、海外青年協力隊（JICA）として福井村に派遣された経験がおありの谷口あい子さん（福井県職員）が、当時の活動や思い出を語ってくださいました。海外活動に関心がある学生からアドバイスを求める質問もあり、谷口さんの経験に基づいた話に、参加した約20名の学生は熱心に耳を傾けていました。