福井県立大学による伝統野菜「越前白茎ごぼう」の研究成果報告会を実施しました

2024年3月4日 広報・地域連携

坂井市の委託を受けて、生物資源学部創造農学科地域農政研究室(森川峰幸教授)は、本年度坂井市に伝わる伝統野菜「越前白茎ごぼう」について、その歴史や育成について研究・検証し、市内外の家庭で気楽に楽しめるようPR・普及方法について取り組んできました。

3月1日(金曜日)には坂井市役所において、坂井市長や市会議員、市職員を前に、一年間取り組んだ研究成果を創造農学科4年岸本辰朗さん(坂井市出身)が報告しました。

岸本さんは坂井市外や県外ではほとんど知名度のない「越前白茎ごぼう」について、生産量を拡大するための新たな作型と消費拡大を図るための新商品の開発を検討しました。

栽培方法については従来9月~10月に播種して12月に収穫する作型に加えて、6月に播種して8月に収穫する作型の可能性について言及し、新たな作型の開発を提案しました。

また新商品の開発としては、これまでほとんど活用になかった葉に注目し、葉ごぼう茶と葉の粉末を練りこんだアイスクリームの開発を行い、市内のイベントや東京の坂井市アンテナショップ、軽井沢で実施したアンケート調査で好評を得たとの報告をしました。

今後については、継続して新たな作型の現地実証と加工品を生産する製造主体の選定、坂井市内の集客施設での販売、農家カフェや農家レストランでの提供を提案し、発表を終えました。

県立大学では来年度も継続して研究に取り組む予定です。

写真1
報告する創造農学科4年岸本辰朗さん

写真2
越前白茎ごぼうを使って開発した葉ごぼう茶、葉の粉末を練りこんだアイスクリーム 、炊き込みご飯

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