(学長メッセージ)県大キャンパスで待望の対面授業がスタートします

2020年9月23日 

 本日は、県大生の皆さんに、10月からの後期授業に対する本学の考え方をお伝えしたいと思います。

 本年1月以来8か月もの間、本学においても新型コロナウイルスとの厳しい闘いが続いています。以降、第一波といわれる全国的な感染拡大が影響し、皆さんにとって大切な思い出となるべき学位授与式、入学式など様々なイベントも中止を余儀なくされ、特に新入生諸君の気持ちを思うと申し訳なく、私自身も本当に残念でなりません。

 前期授業については、これまで体験したことのないコロナ禍の中、皆さん方の健康と感染防止を第一と考え、5月4日からオンラインによる遠隔授業を進めてきました。授業の質を確保すべく様々な工夫を重ねられた先生方、万全の安全対策を措置してくれた事務局職員、そして何よりも慣れない遠隔授業に懸命に取り組んでくれた県大生の皆さんに心から感謝しております。

 この4か月間、遠隔授業の経験を通して改めてわかったことがあります。例えば、オンラインでは先生への質問や学生同士での議論がしにくい一方、オンラインであってもWeb会議ツールの機能を十分活用すれば対面以上に学習効果が上がることもあるということなどから、今後は対面授業と遠隔授業の双方のメリットを上手く組み合わせた、いわば「ハイブリッド型」で実施すべきではないかという考え方です。

 また、県大生の皆さんの声を様々な機会でお聞きすると、後期からの対面授業を望む学生がいる一方、遠隔授業を希望する学生も少なからずおり、こうした皆さんの考えや意見も考慮しながら、多様性のある授業を進めていきたいと考えています。

 私たちは、県大生の大きな人間的成長のためにも、緑豊かなキャンパスに集い、先生方、同級生、先輩後輩、地域の方々らの多様な人間同士の協働や交流の輪を広げ人間性を深めるキャンパスライフこそ、大学で学ぶ大きな意味だと考えています。リモートによる知識の提供だけが大学の役割ではありません。しかし、残念ながら新型コロナウイルス感染症の危険性は一向になくなっていません。如何に大学らしい学び方と感染の防止を両立するかです。結論として、本学の後期授業は、感染防止対策を幾重にも講じた上で、対面授業を再開したいということです。

 もちろん、本県内で再び感染が拡大している状況や、県大関係者への感染リスクが高まっていると判断される状況にあっては、授業の一部または全部を遠隔に切り替えることがあります。こうした対応は県大生の健康を守り、安心して学ぶ環境を守るためやむを得ないと考えており、ご理解いただきたいと思います。

 コロナ禍の中で、より良い大学生活を持続するためにも、県大生の皆さんには一人ひとり現状を深く認識し、自覚と責任をもって日々行動されることを強く期待するものです。

 大学としても感染防止対策を徹底し、本来の学びを皆さんに提供できるよう、様々な準備を進め、諸君らが元気に大学に戻りリアルなキャンパスライフをエンジョイできるよう教職員一同、心から願っています。どうかご自身の健康と周囲の方々の健康を守ることを心掛け、後期の授業開始に備えていただくようお願いします。

令和2年9月23日

福井県立大学長 進士 五十八



※県大の感染防止対策の取組み
 学内でのマスク着用、実験・実習・語学・演習の授業中でのフェイスシールドとマスクの着用、接触確認アプリCOCOAの活用、アルコール消毒液の設置、トイレ手洗いの自動給水化、除菌シートの配布、検温・記録の呼び掛け、体温測定用サーマルカメラの設置、教室内で隣の席の着席禁止など、さらに教員には個別マイクの使用、教壇への飛沫防止ガードの設置など

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