(学生の活動)収穫祭(あわらキャンパス)

2022年12月8日 広報・地域連携

福井県立大学の学生が、日々の学習や部活動など、日ごろ体験したこと、感じたことを語ります。

収穫祭(あわらキャンパス)

生物資源学部創造農学科3年  収穫祭運営係   天谷理香子・佐藤杏美
               地域農政研究室 大塚麗華

収穫祭とは本来、作物の無事の収穫に感謝をし、翌年の豊作を祈願するお祭りのことです。創造農学科では、特任講師や保護者の方向けに、成果報告や販売実習、レクリエーション等を行うイベントとして、本年度は11月3日に開催しました。

まず、午前中には1,2年生による農業インターンシップのポスター発表を行いました。農業インターンシップとは、夏休み期間中に福井の農業者さんのもとで、実際に1週間ほど農業体験させていただくイベントであり、ポスター発表では、そこで得た学びや気付きなどを、グループごとに発表しました。

午後には、福井県立大学で開発された品種等を利用した加工品の販売実習を行いました。具体的には、「ふくこむぎ」という小麦を使用したクッキーやパン、「ふくむすめ」というお米を使用したおにぎり、「エンジェルウィング」というキクの花束や小物の販売、トマトソースの試食会を行いました。

写真1
 外の飲食スペース
 

写真2
 「ふくこむぎ」のクッキーとパン

写真3
 エンジェルウィングの加工品販売


その中でも、目玉企画の一つである、トマトソースの試食会についてより詳しく紹介します。

このトマトソースは、今年度の春頃から、地域農政研究室で開発に取り組んでおり、収穫祭では、試食だけでなく食味や見た目についてのアンケート評価も実施しました。トマトソースの開発を行っている理由は、2024年春の北陸新幹線開業に向けて、より多くの方に福井の農産物を知って頂き、福井の魅力を食と農の繋がりでアピールしていきたいと考えたからです。そのため、多くの地域特産品を活用したトマトソースとなっています。トマトは丘陵地で栽培された越のルビーを使用し、そこに砂丘地のニンジンや玉ねぎ、ジビエの鹿肉、三里浜砂丘地のらっきょうなどを組み合わせ、4種類のソースを考案しました。これまで、材料の配合や味付けを変えたり、試行錯誤を繰り返したりしながら、何度も試作品作りに取り組んできました。

今回のアンケート評価では、様々な感想やアドバイスを頂きました。「美味しかったよ」と言って頂いたり、「頑張ってね」と声をかけて頂いたのが、大変嬉しく、励みになりました。評価結果を踏まえ、より多くの方に好まれる味を目指して改良を進めていき、商品化の実現に向けて取り組んでいく予定です。

 写真4
  トマトソースの試食品

写真5
 トマトソース試食会の様子


収穫祭運営係は、当日のスケジュール決めや、企画内容の考案など、イベントを円滑で楽しいものにするために活動しています。本年は9名参加しました。

収穫祭自体、まだ2回目の開催ということもあり、組織の活動中において課題点が多く見つかりました。その中でも特に、他学年と連携することに苦労しました。というのも、時間割の関係上、1年生は(火曜日)(木曜日)、2年生は(月曜日)(金曜日)、3年生は(月曜日)~(金曜日)に登校することになっており、同日に集合してミーティングをすることができませんでした。そのため、仕事の割り振りが上手くいかなかったり、報連相が難しかったりと、最初の方は私たち3年生の負担が大きくなってしまっていました。しかし、収穫祭が近づくにつれて、下級生の皆が率先して仕事を手伝ってくれたため、なんとか当日に間に合わせることができました。

イベントを成功させることができたのも、全員が団結して、収穫祭をいいものにしたいと考えていたためだと思います。本年度の反省を踏まえて、来年以降もより盛り上がるイベントにできるよう頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。

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