3月7日（火曜日）、高志中学校の1年生90人が研修のため福井県立大学生物資源学部を訪れました。

今回の訪問研修は、高志中学校の生徒が、福井県立大学における講義や実験実習の体験を通じ、自然科学に対する興味・関心を一層高めるとともに、自らの進路について考える機会とすることを目的として行われました。

高志中学校の元校長だった窪田裕行理事長の講話の後、生物資源学部（生物資源学科、創造農学科）での学びについての講義を行いました。

大学構内の施設を見学した後、永平寺キャンパス（生物資源学科）とあわらキャンパス（創造農学科）に分かれて実習を行いました。

永平寺キャンパス（生物資源学科）では、タンパク質科学について触れる実習が行われ、アミノ酸と反応するニンヒドリン試薬を使って自分たちの指紋を検出してみる実験や、最近細胞壁溶解酵素であるリゾチームの結晶にエックス線を照射してタンパク質分子の存在を確認する実験が行われました。

また、微生物化学に触れる実習では、福井の梅から分離した酵母を用いて発酵過程に生産する炭酸ガスのシュワシュワを体験する実験や、微生物によって生産される抗生物質の威力を見る実験が行われました。

あわらキャンパス（創造農学科）では、試験的に栽培している野菜を見学した後、ニンジンの収穫体験やニンジン100％のジュースの試飲、デジタル糖度計を用いたニンジンジュースの糖度測定を行いました。

これを機に、生命科学の分野に関心を持つ生徒さんが少しでも増えることを願っております。