福井県立大学では、全学数理・データサイエンス・AI教育プログラムの一環として、学生がデータやAI、情報技術を活用しながら、地域や社会の課題を発見し、解決策を考える力を育成する教育に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、応用基礎レベルの「情報活用プロジェクト演習」 では、教室内での学びに加え、企業や地域の現場で活躍する方々をゲストスピーカーとしてお招きし、実社会の課題解決に触れる機会を設けています。
今年度は、地域活性化とAI活用をテーマに、2回の特別講義を実施しました。学生たちは、地域の現場で培われた実践的な知見や、AIを用いた課題解決の考え方に触れることで、自分たちのプロジェクト活動をより具体的に考えるきっかけを得ました。
第1回「地域活性化プランはこう作る ― 鯖江から学ぶ実践プロセス」
令和8年4月24日(金曜日)、特定非営利活動法人エル・コミュニティよりゲストスピーカーとして竹部美樹氏をお招きし、「地域活性化プランはこう作る ― 鯖江から学ぶ実践プロセス」と題した特別講義を実施しました。
講義では、地域の魅力や課題をどのように発見し、実現可能な地域活性化プランへとつなげていくのかについて、鯖江での実践事例をもとにお話しいただきました。学生たちは、地域活性化を単なるアイデアで終わらせるのではなく、地域の人々、資源、課題を丁寧に見つめながら、実行につながる企画へ発展させていくプロセスを学びました。
特に、現場での経験に基づく具体的な話を通して、「地域の課題を見つける視点」や「人に伝わる企画の作り方」について理解を深めることができました。授業内で取り組むプロジェクト活動においても、地域の実情を踏まえた提案を考える貴重な機会となりました。

第2回「AIを用いた課題解決の実践について」
令和8年6月5日(金曜日)、フリーランスとしてデジタル技術を活用し、
講義では、AIを単なる便利なツールとして使うのではなく、実際の課題解決にどのように活用できるのかについて、実践的な視点からお話しいただきました。学生たちは、AIを活用する際には、まず解決すべき課題を明確にし、そのうえで目的に合った使い方を考えることが重要であることを学びました。
また、AIを活用した課題解決の考え方に触れることで、自分たちのプロジェクトにおいても、情報技術をどのように取り入れれば、より良い提案につながるのかを考える機会となりました。AIを使うこと自体を目的にするのではなく、社会や地域にとって価値のある解決策を生み出すための手段として活用する姿勢を学ぶ貴重な時間となりました。

今後に向けて
今回の2回の特別講義を通して、学生たちは、地域課題を発見する視点、企画を形にする考え方、そしてAIを活用して課題解決につなげる実践的な姿勢を学びました。
地域活性化とAI活用という異なるテーマを学ぶことで、学生は「地域や社会の課題をどのように捉えるか」「データやAI、情報技術をどのように活用すれば価値ある提案につながるか」を多角的に考えることができました。
福井県立大学では、今後も全学数理・データサイエンス・AI教育プログラムを通じて、地域社会や企業、実務の現場と連携しながら、学生が社会とつながり、実践を通して学ぶ教育を推進していきます。情報技術を活用し、地域や社会の未来を主体的に考える人材の育成に取り組んでまいります。
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