県民の大きな期待を受けて平成4年に開学した福井県立大学は、本年20周年を迎えます。キャンパス造成のときに植栽された白樫、桜などの緑化木は大きく成長し、斬新なデザインの校舎も落ち着きが出たように見えます。

2学部でスタートした本学は、経済学部、生物資源学部、海洋生物資源学部、看護福祉学部の4学部と充実し、これまでに約6千名の卒業生を送り出しました。

この20周年の節目を機に、本学の個性を確認し、さらに魅力を高めてまいります。教職員スタッフ、同窓諸兄、県民の皆様のご支援をお願いいたします。

公立大学法人福井県立大学 理事長 吉田優一郎

近年、世の中の変化はさらに激しく複雑さを増しています。折しも、本学は創立20周年を機に新たなステージに入ります。

教育内容をさらに充実させ明朗闊達でたくましい若者たちを育てます。研究体制を整備し優れた業績をより多く社会に還元するよう努めます。また、国際化の促進を重点施策に位置づけて全力を注ぎます。目線を世界にアジアに向けなければなりません。そして何よりも、20周年を迎えることができたのは地域社会のおかげです。本学は地域社会とのスクラムをいっそう大切にしていきます。

本学は、20周年の節目を新たなステージへの跳躍台と考えています。「地域と世界に開かれた知の拠点」を目指します。いっそうのご鞭撻をよろしくお願いいたします。

福井県立大学長 下谷政弘