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今井拓哉いまいたくや
プロフィール
所属 | 恐竜学研究所 |
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職名 | 准教授 |
研究室 | 恐竜学研究所202 (内線 6212) |
t_imai (末尾に「@fpu.ac.jp」をつけてください) | |
ウェブサイト | https://idr-fpu.jimdofree.com/ |
最終学歴 | 金沢大学大学院自然科学研究科 |
学位 | 博士(理学) |
所属学会 | 日本古生物学会 |
職歴 | 2015年4月~:福井県立恐竜博物館(兼務) 2020年4月~:(株式会社)地球科学可視化技術研究所 恐竜技術研究ラボ(兼務) 2021年12月~:(株式会社)恐竜総研(兼務) |
研究活動
専門 | 恐竜を始めとする絶滅爬虫類・鳥類の繁殖 中生代の原始的な鳥類 タフォノミー バーチャル技術を活用した古生物学 |
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研究活動の紹介 | 福井県勝山市や山口県下関市など、国内各地で発見された前期白亜紀の卵化石を研究しています。また、中国南部やタイ東北部の前期白亜紀の地層でも発掘を行い、現地で発見される卵化石を調査しています。これら前期白亜紀の卵化石を調べ、より後の時代の卵化石や現生動物の卵と比較することにより、恐竜を始めとする絶滅卵生動物の繁殖の進化を理解しようとしています。さらに、高精度X線CTスキャナなどの機器を利用し、化石や現生の卵を3Dモデル化し、様々なシミュレーションを試みています。 また、福井県勝山市で鳥類の化石が発見されたことをきっかけに、前期白亜紀の非常に原始的な鳥類の分類や系統関係の理解にも取り組んでいます。国内での前期白亜紀の鳥類化石の産出例は非常に少なく、更なる化石を求めて毎年発掘を行っています。 一方、タフォノミーと呼ばれる、生物が死んでから化石として発見されるまでのプロセスにも興味を持っています。現在では、福井県勝山市の北谷層で発見される恐竜などタフォノミーを理解することで、そのプロセスをさかのぼって当時の環境を復元することを目指しています。 最近では、バーチャル技術を活用した古生物学の普及にも取り組んでいます。特に、恐竜学研究所の研究過程で得られたデジタルデータを広く公開することを目的としている他、古生物学における産学連携の促進を目指して恐竜技術研究ラボや恐竜総研の設立も行いました。 |
キーワード | 前期白亜紀 恐竜 鳥類 卵化石 繁殖 タフォノミー バーチャル |
著書・論文
論文
【英語論文 査読・IFあり】
1. Imai, T., and Y. Azuma. 2014. THE OLDEST KNOWN AVIAN EGGSHELL, PLAGIOOLITHUS FUKUIENSIS, FROM THE LOWER CRETACEOUS (UPPER BARREMIAN) KITADANI FORMATION, FUKUI, JAPAN. Historical Biology 27:1090–1097.
2. Imai, T., D. Varricchio, J. Cahoon, and K. Plymesser. 2015. SEDIMENTOLOGICAL ANALYSES OF EGGSHELL TRANSPORT AND DEPOSITION: IMPLICATION AND APPLICATION TO EGGSHELL TAPHONOMY. Palaios 30:435–445.
3. Azuma, Y., X.Xu, M. Shibata, S. Kawabe, K. Miyata, and T. Imai. 2016. A BIZARRE THEROPOD FROM THE EARLY CRETACEOUS OF JAPAN HIGHLIGHTING MOSAIC EVOLUTION AMONG COELUROSAURIANS. Scientific Reports 6:20478.
4. Jackson, F. D., W. Zheng, T. Imai, R. Jackson, and Jin X. 2018. FOSSIL EGGS ASSOCIATED WITH A NEOCERATOPSIAN (MOSAICERATOPS AZUMAI) FROM THE UPPER CRETACEOUS XIAGUAN FORMATION, HENAN PROVINCE, CHINA. Cretaceous Research 91:457–467.
5. Imai, T., Y. Azuma, S. Kawabe, M. Shibata, K. Miyata, M. Wang, and Z. Zhou. 2019. AN UNUSUAL BIRD (THEROPODA, AVIALAE) FROM THE EARLY CRETACEOUS OF JAPAN SUGGESTS COMPLEX EVOLUTIONARY HISTORY OF BASAL BIRDS. Communications Biology 2: 399.
6. Imai, T., Y. Azuma, and H. Yukawa. 2020. NEW EARLY CRETACEOUS DINOSAURIAN EGGSHELL MULTIFISSOOLITHUS SHIMONOSEKIENSIS (DINOSAURIA, DONGYANGOOLITHIDAE) FROM THE LOWER CRETACEOUS OF SHIMONOSEKI, YAMAGUCHI, SOUTHWESTERN JAPAN. Historical Biology: DOI: 10.1080/08912963.2020.1737682.
7. Oyama, N., H. Yukawa, and T. Imai. 2021. NEW COCKROACH ASSEMBLAGE FROM THE LOWER CRETACEOUS KITADANi FORMATION, FUKUI, JAPAN. Palaeontographica Abteilung A: DOI:10.1127/pala/2021/0112.
【英語論文 査読あり】
1. Imai, T., P. Jintasakul, Y. Azuma, Y. Noda, and D. Chokchaloemwong. 2016. FIRST CONFIRMED FOSSIL TURTLE EGGSHELLS (OOGENUS TESTUDOOLITHUS) FROM THE LOWER CRETACEOUS OF THAILAND. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 15:1–6.
2. Imai, T., Y. Tsukiji, and Y. Azuma. 2018. DESCRIPTION OF BIRD TRACKS FROM THE KITADANI FORMATION (APTIAN), KATSUYAMA, FUKUI, JAPAN WITH THREE-DIMENSIONAL IMAGING TECHNIQUES. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 17:1–8.
3. Hirokazu, Y., G. Sun, S. Suzuki, and T. Imai. 2020. REVISION OF THE NARIWA FLORA AND ITS IMPLICATIONS IN TERRESTRIAL CLIMATE CHANGES DURING THE LATE TRIASSIC IN EAST ASIA. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 19: 89-102.
4. Hattori, S., S. Kawabe, T. Imai, M. Shibata, K. Miyata, X. Xu, and Y. Azuma. 2021. OSTEOLOGY OF FUKUIVENATOR PARADOXUS: A BIZARRE MANIRAPTRAN THEROPOD FROM THE EARLY CRETACEOUS OF FUKUI< JAPAN. Memoir of the Fukui Prefectural Dinosaur Museum 20: 1-82.
【日本語論文 査読あり】
1. 林重雄・今井拓哉. 2021. 愛知県田原市にマダラシロハラミズナギトリPterodroma inexpectataの漂着. 漂着物学会誌. 19:13–14.
【日本語論文 査読なし】
1. 今井拓哉. 2018. 下関市の恐竜卵化石~日本と世界における重要性~. 下関市立考古博物館研究紀要 22:1–12.
著書等
【著書】
1. Shibata, M., and T. Imai. 2014. Dinosaurios Maravillosos de Espana. Fukui Prefectural Dinosaur Museum. Fukui, Japan. 150pp. (共同監訳).
2. 今井拓哉. 2017. 恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~. 福井県立恐竜博物館. 福井. 109pp.(執筆・編集).
3. 今井拓哉. 2018. 北谷化石鳥. In 服部創紀(編).“獣脚類:鳥に進化した肉食恐竜たち”. 福井県立恐竜博物館. 福井. 96. (執筆).
4. 今井拓哉. 2019. 恐竜の卵を見つけたら. In 石井麻衣子(編) “しつもん!ドラえもん 教えて!生物編”. 株式会社小学館. 東京:90–93. (監修).
5. 今井拓哉. 2019.マクロエロンガトウーリトゥス. In真鍋真(編) “恐竜博2019”. NHK・NHKプロモーション・朝日新聞社. 東京: 81. (執筆).
6. 東洋一・今井拓哉・河部壮一郎・柴田正輝・関谷 透・服部創紀. 2020. グレゴリー・ポール 恐竜事典 原著第2版. 共立出版. 東京. 420pp. (監訳・訳).
7. 今井拓哉. 2020. 最新の古生物復元・鳥類・卵化石. In柴田正輝・薗田哲平(編). 福井の恐竜新時代. 福井県立恐竜博物館. 福井. 60, 68–69, 70–71. (執筆).
8. 今井拓哉. 2021. 恐竜は本当にいたんです. In 福井県立大学恐竜学研究所(編) “福井恐竜学”. 福井県立大学. 福井. 21–39. (執筆).
9. 今井拓哉. 2021. 海竜は卵生か卵胎生か・ウェスタン・インテリア海~白亜紀のみに存在した海・恐竜の進化と海とのかかわり. In 中田健太郎(編) 海竜 -恐竜時代の海の猛者たち-. 福井県立恐竜博物館. 福井. 62, 66, 67. (執筆).
【記事】
1. 今井拓哉・河部壮一郎. 2016. 福井で羽毛恐竜発見!日本の太古の翼のなぞを探る. Birder 2016年12月号:30–31. 文一総合出版. (執筆).
2. 今井拓哉. 2019. 恐竜の世界-世界最大級カナダTyrrell恐竜博物館. 生物の科学 遺伝 73, 4:386–394. 株式会社エヌ・ティー・エス. (監訳).
社会・地域活動
普及講演
1. 今井拓哉. 恐竜卵研究について. 日本古生物学会2016年年会普及講演. 2016.6. 福井県立大学.
2. 今井拓哉. 福井で発見された恐竜の骨を観察しよう!. 徳島県立博物館連携博物館講座. 2016.8. 徳島県立博物館.
3. 今井拓哉. 福井発!最新恐竜研究情報. 岡山理科大学付属高等学校SSH科学講演会. 2017.2. 岡山理科大学付属高等学校.
4. 今井拓哉. 恐竜の卵 ~恐竜誕生に秘められた謎~. 名古屋市科学館講座. 2017.12. 名古屋市科学館.
5. 今井拓哉. 「恐竜の卵」の深イイ話. 大阪市立自然史博物館恐竜の卵展講演会. 2018. 4. 大阪市立自然史博物館.
6. 今井拓哉. 恐竜の卵の色って?. エンゼルランドふくいコミュラボ・コラボ. 講師. 2018. 4. エンゼルランドふくい.
7. 今井拓哉. 日本の恐竜時代の卵化石 ~手取層群から見つかる恐竜の巣作りの証拠~」. 白山手取川ジオパーク推進協議会. 2018.10. 白山市役所.
8. 東洋一・柴田正輝・河部壮一郎・今井拓哉. 恐竜の研究. 放送大学福井学習センター平成29年度面接授業. 2018.1. 放送大学福井学習センター.
9. 東洋一・柴田正輝・河部壮一郎・今井拓哉. 恐竜を探求する. 放送大学福井学習センター平成30年度面接授業. 2019.1. 放送大学福井学習センター.
10. 柴田正輝・河部壮一郎・今井拓哉・服部創紀. 恐竜の研究. 放送大学福井学習センター令和元年度面接授業. 2020.1. 放送大学福井学習センター.
11. 小田 隆・今井拓哉・荻野慎諧. アカデミズムとアートの間、美術解剖学か、解剖学美術か?. 大学院マンガ研究科 ZOOMトークイベント・FD研修会. 2021.2. 京都精華大学(オンライン).
12. 芝原暁彦・今井拓哉. VR!!地球科学のアソビカタ. 日本地質学会関東支部サイエンスカフェ. 2021.3. 日本地質学会関東支部(オンライン).
13. 河部壮一郎・今井拓哉. 謎解き恐竜 Part 2. 大阪読売文化センター公開講座. 講師. 2021. 9~12. 京都センター.
14. 柴田正輝・河部壮一郎・今井拓哉・服部創紀. 恐竜のおしごと! @ 福井県立大学. 福井県立大学公開講座. 2021.10. 福井県立大学(オンライン).
15. 今井拓哉. X線マイクロCTが解明した,恐竜時代の鳥類フクイプテリクスの姿とその古生物学的な意義. 第23回SPring-8/SACLA先端利用セミナー. 2021.11. SPring-8(オンライン).
16. 河部壮一郎・今井拓哉. 福井県の恐竜研究と3D技術を用いた恐竜化石の研究について. ふくい理数グランプリ理数ゼミ. 2021.12. 福井県立恐竜博物館.
受賞
1. 福井県科学学術大賞. 2020.3.
2. 福井県立大学教員表彰. 2020.7.
社会貢献
1. アジア恐竜協会事務局. 局員. 2016-.
2. 白山市手取層群化石調査団. 団員. 2019-.
3. 地球科学可視化技術研究所恐竜技術研究ラボ. 研究員. 2020-
4. 放送大学客員講師. 2017-
5. International Symposium on Asian Dinosaurs 2014 in Fukui. スタッフ.
6. 日本古生物学会2016年年会実行委員会事務局. 局員.
教育活動
担当科目 | 恐竜学 地学概論 生物科学 |
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オフィスアワー | |
相談・講演・共同研究等に応じられるテーマなど | 恐竜の繁殖 前期白亜紀の鳥類の分類 脊椎動物のタフォノミー バーチャル古生物学 |