Search教員情報検索
教員名、研究内容等でキーワード検索できます。
黒川 洋一くろかわ よういち
プロフィール
研究活動
専門 | 生化学、 酵素化学、 蛋白質科学 |
---|---|
研究活動の紹介 | 「異常蛋白質形成の分子基盤の解明とその応用」 蛋白質を有効利用する上で問題となる異常蛋白質の形成を抑制し、あるいは解消することが可能となれば、医薬品および化学産業への応用が可能になると期待されます。異常蛋白質の性質や、異常化の原因となる酸化ストレスの影響を解析しています。 「神経疾患の原因物質である蛋白質の生産方法の確立と、異常化抑制化合物の探索」 ヒトの体内に存在する蛋白質が何らかの原因で毒性化し、様々な病気を引き起こす例が知られています。これまでに、筋肉の萎縮をきたす進行性の難病fALS(家族性筋萎縮性側索硬化症)の原因となる蛋白質を大腸菌で作り出すことに成功し、異常化を引き起す環境要因を推定しました。現在、その異常化を抑制する食由来化合物の探索を進めています。今後、fALSの発症予防や治療法確立に向けた基盤的知見を解明します。 |
キーワード | ストレス応答 異常蛋白質 酸化ストレス 抗酸化 |
著書・論文
論文
Overexpression of Bacterial Protein Disulfide Isomerase (DsbC) and Its Modulator Protein (DsbD) Markedly Enhances Periplasmic Production of Human Nerve Growth Factor in Escherichia coli
Journal of Biological Chemistry 276. 14393-14399 (2001) :活性型ヒト神経成長因子の組換え発現に成功した例
Combination of Dsb coexpression and an addition of sorbitol markedly enhanced soluble expression of single-chain Fv in Escherichia coli.Biotechnol Bioeng.91(4):418-24. (2005):ヒト一本鎖抗体の組換え発現効率の改善に成功した例
The functional effect of Gly209 and Ile213 substitutions on lysozyme activity of family 19 chitinase encoded by cyanophage Ma-LMM01 Fisheries Science77 (4):665-70. (2011):シアノファージMa-LMM01が持つ多機能酵素ファミリー19キチナーゼのリゾチーム活性においてGly209およびIle213を置換した変異体の役割を解明した例
社会・地域活動
日本農芸化学会、日本生化学会、日本蛋白質科学会、日本ビタミン学会
教育活動
担当科目 | 化学II、生体高分子化学、化学実験、生物物理化学実験、食品生化学実験 |
---|---|
オフィスアワー | |
相談・講演・共同研究等に応じられるテーマなど | 効率よい有用蛋白質の生産法 なぜ、生体に本来存在する蛋白質が異常化し、病気を引き起こすか? 酸化ストレスによる蛋白質の酸化と、その抑制 分子レベルで見た、食成分、特にビタミンやポリフェノールのはたらき |
その他
アミノ酸から成り立つ生体高分子であるタンパク質は、多様な「はたらき」を持ち、その機能解明から実用化に至るまで幅広い分野で研究が行われています。その障害である異常蛋白質がどのように生じ、どのような性質を持つかという基礎的な問いを追求し、ヒトの健康に貢献しうる研究を心がけています。 学位:京都大学博士 (農学、1996)