Search教員情報検索
教員名、研究内容等でキーワード検索できます。

大石 善隆おおいし よしたか

プロフィール

教員画像

所属 学術教養センター
職名 教授
研究室 看護福祉学部棟314号室 (内線 4314)
E-mail oishiy (末尾に「@fpu.ac.jp」をつけてください)
ウェブサイト http://www.moss-ecology.jp/index.html
最終学歴 京都大学大学院農学部博士後期課程 修了 博士(農学)
学位
所属学会
職歴

研究活動

専門 蘚苔学、生態学、造園学
研究活動の紹介 小さくて花も咲かず、おまけに食料にもならないために文字通り、コケにされがちなコケ。しかし、コケはその単純な体を活かして環境を維持する上で重要な働きをしています。

また、コケが豊かな日本では、世界でも稀な庭園文化「コケ庭」が発展するなど、コケが文化の中に積極的に取り入れられてきました。国歌にまで「コケ」が現れるのは世界広しといえども、日本だけです。

コケから自然生態系や地球環境、日本の文化について理解を深めていきましょう。
キーワード コケ植物 環境影響評価 生物多様性 生態系

著書・論文

著書(2016年以降)
1. Oishi, Y.(2016) Mechanisms of plant pollutant uptake as related to effective biomonitoring (Eds. Kulshrestha U & Saxena P) Plant Response to Air Pollution, pp. 33-44. Springer (Germany).
2. 大石善隆 (2017) コケを愛する日本人.自然と科学の情報誌 Milsil, pp.14-16.国立科学博物館,東京.
3. 大石善隆 (2018) 清楚なー.広辞苑を3倍楽しむ その2(岩波書店編集部編), p.62,岩波書店,東京.
4. 大石善隆 (2018) 健気にたくましく、そしてある時はしたたかに…「都市のコケ」.生物学者、地球をいく(編集 小林真・工藤岳).pp. 189-195.第一出版(東京)
5. 大石善隆 (2019) じっくり観察 特徴がわかる コケ図鑑, 296p,ナツメ書店,東京
6. 大石善隆 (2019) 苔登山.もののけの森で山歩き, 106p,岩波書店,東京
7. 大石善隆 (2019) コケはなぜに美しい.286p,NHK出版,東京
8. 大石善隆 (2019) コケはバラより美しい!?.趣味の園芸8月号. NHK出版,東京
9. 大石善隆 (2020) 小さなコケの世界へようこそ.プランツ&ガーデン No. 186. 日本園芸協会,東京
10. 大石善隆 (2020) コケ、環境を語る―人里離れた高山でさえ、汚染が進行している?ー同位体環境学がえがく世界 2020 年版(陀安一郎、申基澈、藤吉麗編). pp.64-66. 総合地球環境学研究所,京都
11. 大石善隆 (2022) 越境大気汚染や黄砂の影響をコケの安定同位体比で評価するー同位体環境学がえがく世界 2022 年版(陀安一郎、申基澈編). pp.125-128. 総合地球環境学研究所,京都

学術雑誌論文(2016年以降)
1. Oishi, Y. , Morimoto, Y. (2016) Identifying indicator species for bryophyte conservation in fragmented forests. Landscape and Ecological Engineering 12(1):107–114.
2. Ando, Y., Fukasawa, Y., Oishi, Y. (2016) Interactive effects of wood decomposer fungal activities and bryophytes on spruce seedling regeneration on coarse woody debris. Ecological Research 32: 173-182.
3. Saeki, Y., Niwa, S., Osada, Y., Fujio, H., Ohta, T., Oishi, Y. , Hiura, T. (2017) Adaptive significance of arboreality: field evidence from a tree-climbing land snail. Animal Behaviour 127: 53-66.
4. Oishi, Y. , Hiura, T. (2017) Bryophytes as bioinidcatos of atmospheric environment in urban-forest landscapes. Landscape and Urban Planning 167: 348-355.
5. Oishi, Y.(2018) Comparison of moss and pine needles as bioindicators of transboundary polycyclic aromatic hydrocarbon pollution in central Japan. Environmental Pollution 234; 330-338.
6. Oishi, Y.(2018) The influence of microclimate on bryophyte diversity in an urban Japanese garden landscape. Landscape and Ecological Engineering 15: 167-176.
7. Oishi, Y.(2018) Urban heat island effects on moss gardens in Kyoto, Japan. Landscape and Ecological Engineering 15: 177-184.
8. Oishi, Y.(2018) Evaluation of water-storage capacity of bryophytes along an altitude gradient from temperate forests to the alpine zone. Forests 9; 433.
9. Fukasawa, Y., Ando, Y., Oishi, Y., Suzuki, S.N., Matsukura, K., Okano, K., Song,Z (2018) Does typhoon disturbance in subalpine forest have long-lasting impacts on saproxylic fungi, bryophytes, and seedling regeneration on coarse woody debris? Forest Ecology and Management 432: 309-318.
10. Oishi, Y. (2019) Moss as an indicator of transboundary atmospheric nitrogen pollution in an alpine ecosystem. Atmospheric environment 208: 158-166.
11. Fukasawa, Y., Ando, Y., Oishi, Y., Matsukura, K., Okano, K., Song,Z., Sakuma, D. (2019) Effects of forest dieback on wood decay, saproxylic communities, and spruce seedling regeneration on coarse woody debris. Fungal Ecology 41: 198-208.
12. Oishi, Y., Doei, H. (2019) The effect of deer herbivory on epiphyte diversity changes. The Bryologist 122: 384-395.
13. Oishi, Y. (2021) Potential use of Sr isotope ratio to evaluate trace metal uptake in moss. Ecological Indicators 121: 107063.
14. Oishi, Y., Shin, K. C., Tayasu, I. (2021)Lead isotope ratios in moss for the assessment of transboundary pollutants in the Yatsugatake Mountains, central Japan. Ecological Research (Accepted).
15. Oishi, Y.(2021) Factors that shape the elevational patterns of plant diversity in the Yatsugatake Mountains, Japan. Ecology and Evolution (Accepted).
16. Oishi, Y.(2021) Is the Sr isotope ratio in mosses a good indicator for Asian dust (Kosa)? Landscape and Ecological Engineering (Accepted).
17. Oishi, Y.(2021) Biomonitoring of transboundary pollutants using moss in Japan’s mountains. Environmental Science and Pollution Research (Accepted).
18. Oishi, Y. (2021) Why are the aesthetics of modest mosses highly valued in Japanese gardens?. The Bryologist (Accepted).
19. 大石善隆 (2021) 高山のコケは窒素汚染に曝されているのか?―越境大気汚染に着目して―蘚苔類研究 (受理).
20. Oishi, Y. (2022) Moss biomonitoring using lead isotopes ratios requires careful attention: Evaluation of transboundary pollutants in Japan. Atmospheric Environment (Accepted)
21. Oishi, Y., Kobayashi, H., Suzuki, NS, Kanai, R., Masaki, D., Tanaka, K. (2022) Bryophyte responses to experimental climate change in a mid-latitude forest-line ecotone. Alpine Botany (Accepted)
22. Zheng, T-X., Oishi, Y., SHimamura, M.(2022) Notes on some Marchantiales taxa from Rishiri Island, Japan. Hikobia 18: 251-258.
23. Oishi, Y. (2023) Seasonal differences in nitrogen deposition affect the nitrogen content in mosses: Implications for biomonitoring. Environmental Nanotechnology, Monitoring & Management (Accepted).
24. Oishi, Y. (2023) Bryophytes enhance nitrogen content in decaying wood via biological interactions. Ecosphere (Accepted).
25. Oishi, Y., Watanabe, T. (2024) Determinates of bryophyte diversity in comparison to vascular plant diversity in paddy fields. Journal of Bryology (Accepted).
26. Oishi, Y. (2024) Additive effect of warming and elevated nitrogen deposition on Sphagnum moss. Scientific reports(Accepted).
27. Oishi, Y. (2024)Cryptogam biomass estimation using taxonomic and life form models for accurate assessment. Scientific reports(Accepted).



大学・博物館紀要など(2016年以降)
1. 大石善隆,山谷文人,佐藤雅彦(2019)利尻島南部オタドマリ沼で1970年代に採集された蘚苔類標本.利尻研究 38: 91-93.
2. 大石善隆(2019)孤立緑地のコケを保全するための指標とは.日本緑化工学会誌 44 (3) 61.
3. 大石善隆(2019)豊似湖(北海道えりも町)のコケ植物.えりも研究(in press).

雑誌・報告書など(2016年以降)
1. 大石善隆(2016)初めて食べたコケの味;望星12月号;88-89.
2. 大石善隆(2018)世界に誇る日本の美「苔庭」;京都の社寺と生物多様性 第三号;17.
3. 大石善隆(2018)コケ類.国指定名勝 「おくのほそ道の風景地 道明ヶ淵」保存活用計画(加賀市教育委員会):26-29.
4.大石善隆(2018)コケと苔庭の基本「コケと苔庭 京都旅」(JR東海 そうだ京都いこう)
5.大石善隆(2019)北川先生との思い出.しだとこけ17: 29-30.
6.大石善隆(2019)コケから考える都市生態系の保全.グリーン・エージ6月号.
7. 大石善隆(2020)苔は環境を守る指標.ラジオ深夜便5月号:4-30.
8. 大石善隆(2022)コケ植物と地球環境問題-小さなコケの声に耳を傾ける.生物の科学 遺伝:190-195.

社会・地域活動

基調講演・シンポジウム・野外観察会など(2016年以降)
2016年 3月;サイエンスカフェ「きれいなコケは好きですか」.苫小牧美術博物館(北海道苫小牧市)
2016年 9月;森林科学館講座「原生林のコケを学ぼう」.県民の森森林科学館(山梨県南アルプス市)
2016年 9月;芦安山岳科学館講座「苔三昧/南アルプス編」.芦安山岳科学館(山梨県南アルプス市)
2016年11月;第98回からすの学校「秋の信州でコケ散歩」.長野県烏川渓谷緑地(長野県安曇野市)
2016年11月;オータムフェア「秋の京都でコケ庭めぐり」.京都府立植物園(京都府京都市)
2016年11月:えりも町郷土資料館講座 「えりもの街でコケ散歩」.えりも町郷土資料館(北海道えりも町)
2017年2月: Moss Lecture "Bryophytes as indicators for nitrogen pollution". Taiwan Agricultural Research Institute(台湾)
2017年2月:「コケ緑化技術交流会」講師.日本原子力機構(福井県敦賀市)
2017年 5月:第1回コケゼミ「凛としたコケ庭の主役 スギゴケ類」.苔の里(石川県)
2017年 6月:第104回からすの学校「コケ観察会」.烏谷渓谷緑地(長野県)
2017年7月:「コケで環境を分析する」.生体機能関連化学部会若手の会 第29回サマースクール招待講演(島根県)
2017年 9月:第2回コケゼミ「ふっわふわのヒノキゴケに癒される」.苔の里(石川県)
2018年 6月:第60回長衛祭「南アルプスコケ観察会」.北沢峠(長野県)
2018年10月:第3回コケゼミ「都市でしたたかに生きるコケ」.苔の里(石川県)
2019年12月:コケの美学.Art meets Science セミナー.京都造形芸術大学(京都府)
2021年 8月:Growing Harmony: The Tiny Big World of Moss(マニラ日本文化センター)
2022年 5月:コケの世界(福井自然史博物館)
2022年 5月:白山平泉寺のコケの世界(白山平泉寺)

メディア出演など(2016年以降)
テレビ・ラジオ
2016年6月18日: <ラジオキャンパス> FBC放送(出演)
2016年6月25日: <ラジオキャンパス> FBC放送(出演)
2016年9月15日:ビーバップハイヒール 「美しき苔の世界へようこそ」.朝日放送(出演)
2017年5月6日: <ラジオキャンパス> コケとサクラと生と死と.FBC放送(出演)
2017年8月21日:Common moss may prove a cheap city pollution monitor, say scientists. Thomson Reuters Foundation news
2018年12月6日:「神社の苔」持ち去り被害.めざましテレビ.フジテレビ(出演)
2018年12月6日:コケ名所・地面むき出し 一体だれが.News every.日本テレビ(出演)
2020年1月29日;ラジオ深夜便「苔は語る」.NHKラジオ(出演)
2020年7月11日;石丸謙二郎の山カフェ「山で楽しむコケの世界」.NHKラジオ(出演)
2020年10月5日;庭やベランダにコケ大発生.News every 日本テレビ(出演)
2021年1月15日:Japanology Plus 苔.NHK BS1(出演)
2021年8月19日:Core Kyoto. NHK world(出演)
2022年5月23日:温暖化で山のコケがなくなる?FBCラジオ(ユーグレディオ)(出演)
2023年1月21日:Sa majesté les Mousses. ARTE(出演)
2023年7月7日:京コトはじめ「わびさびの美 古都の苔文化」.NHK総合(出演)
2023年7月12日:なんだー?ワンダー?「気軽に楽しめる夏の涼 コケの特集」.福井放送(出演)
2024年2月11日:驚異の庭園 ~美を追い求める 庭師たちの四季~
2024年5月19日 NoASOBI「コケよ あなたは美しい」.福井放送(出演)


新聞・雑誌
2016年5月15日: 続・千樹萬幹「コケにされなくなったコケ」.造園連新聞(記事執筆)
2016年6月7日: <授業ウォッチ> コケについて学ぶ.中日新聞(インタビュー)
2016年7月:周回遅れのトップランナーコケの時代がついに来た!?、望星7月号(インタビュー)
2017年4月19日 コケの生態 学んで観察.中日新聞(ゼミ紹介)
2017年5月7日 苔ゼミでファン獲得 小松・日用苔の里14日開講.北國新聞(ゼミ紹介)
2017年6月17日 人気広がる苔の名所10選.日経新聞(コメント)
2017年8月21日 Moss may prove cheap city pollution monitor, study finds. The Guardian (UK)
2017年8月23日 測空氣品質不需高價儀器 日本研究「苔蘚測定儀」台湾英文新聞(台湾)
2017年8月24日 コケで都会の大気測定.中日新聞(インタビュー)
2017年9月17日 コケの群生。ルーペでみて.北陸中日新聞(ゼミ紹介)
2017年11月11日 コケが語る大気汚染.読売新聞(インタビュー/研究紹介)
2018年4月7日 コケの種類AI判別.読売新聞(コメント)
2018年5月1日 和の心 枯れない苔寺.読売新聞(コメント)
2018年9月22日 暑い京都 苔庭の変 枯れて劣化?衰退危機.読売新聞(研究紹介)
2018年9月30日 Heat likely ruining moss gardens. 読売新聞(研究紹介)
2018年12月6日 平泉寺のコケ 無残.福井新聞(コメント)
2019年7月25日 心安らぐコケの世界.静岡新聞(インタビュー)
2019年9月14日 大石善隆 コケの世界.モノマガジン10-(インタビュー)
2019年12月28日 世界の片隅でひっそり生きるコケが教えてくれること.AXIS 2020年2月号(インタビュー)
2020年7月1日 続・千樹萬幹「コケは貴族ーブームと環境変動の間でー」.造園連新聞(執筆)
2020年9月1日 今を語る環境変動から精神文化まで 「コケの魅力」.商工ジャーナル9月号(インタビュー)
2020年9月15日 小さな山の秋 コケ.山と渓谷10月号:96-99.
2020年9月22日 ゆる庭入門 月刊fu10月号
2021年10月10日 平泉寺白山神社のコケ.朝日新聞朝刊
2022年4月15日 コケの美は茶道から.福井新聞朝刊
2022年5月17日 温暖化でコケ種類変化.福井新聞朝刊
2022年7月19日 山岳のコケ 温暖化の脅威.信濃毎日新聞朝刊
2022年10月30日 私の穴場 福井県「勝山市・平泉寺白山神社」.毎日新聞朝刊
2023年6月17日 三千院のわらべ地蔵.朝日新聞夕刊
2023年9月26日 京の苔庭 酷暑がむしばむ.朝日新聞夕刊

著書・研究成果の紹介
2019年6月29日 日本経済新聞
2019年6月30日 読売新聞「よみうり堂」
2019年8月号 趣味の園芸
2019年8.1号 週刊文春

教育活動

担当科目 コケの世界、生態学、緑の科学、環境デザイン学、情報基礎演習
オフィスアワー
相談・講演・共同研究等に応じられるテーマなど ・生物多様性:コケの多様性や生態系における役割など

その他

メッセージ

家のまわりで、通学路で、空地で、コケをみつけたら、少ししゃがんで目線をコケにあわせてみてください。すると・・・そこには、いつもの視点では決して気が付かなかった小さなコケの世界が広がっています。

遠くからみるとただの緑色の塊のコケですが、よくみると、さまざまな色があって、清楚な形をしていて、キラキラ透き通っていて・・・「身近にこんなにもステキな世界があったんだ」と感動を覚えることもしばしばです。

ある時は健気に、ある時はしたたかに、またある時はたくましく生きるコケ。そんなコケの姿をみて、「ほっこり 」してみませんか?