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東村 玲子ひがしむら れいこ

プロフィール

所属 海洋生物資源学部 / 海洋生物資源学科生物資源学研究科
職名 准教授
研究室 海洋生物資源学部棟 513号室 (内線 1513)
E-mail reiko (末尾に「@fpu.ac.jp」をつけてください)
ウェブサイト http://www.s.fpu.ac.jp/reiko/
最終学歴 北海道大学大学院水産学研究科博士課程修了
学位 博士 (水産学) 2000年, 北海道大学
所属学会 漁業経済学会
地域漁業学会
国際漁業学会
職歴 2000 日本学術振興会特別研究員 (PD) :東京大学社会科学研究所
2003 福井県立大学 講師
2010 現職

研究活動

専門 ズワイガニの「世界市場」の分析,漁業管理(TACと個別割当)
研究活動の紹介 ズワイガニの「世界市場」の分析
カナダ大西洋岸の漁業は, 1990年代初頭のタラ資源の崩壊以降の10年で急激に変化し,現在ではズワイガニが主要魚種となっています。一方でかつてはズワイガニの主産地であったアラスカの漁獲量は2000年以降,低水準で推移しています。カナダやアラスカで漁獲されたズワイガニは,現地で加工され,さらに中国へ送られて再加工された後に,日本に再輸出されています。ズワイガニの漁獲から消費までを通して,研究するために,現地調査を行っています。また,2011年からは「越前がに」のブランド化についての研究も行っています。

漁業管理(TACと個別割当)
カナダ大西洋岸とアラスカ,そして日本のズワイガニ漁業はTAC(総漁獲可能量)による漁業管理が行われており,さらにカナダでは個別割当,アラスカでは譲渡可能個別割当制度が採用されています。日本においても個別割当制度の導入が話題になっていますが,個別割当制度がうまく機能するためには,様々な条件が揃っている必要があります。こうした条件を漁業(と加工業)の実態に基づき検討しています。
キーワード カナダ 大西洋岸 アトランティックカナダ ズワイガニ 漁業管理 TAC IQ

著書・論文

1 著書
1 東村玲子 第11章「世界の水産貿易と日本-ズワイガニを事例として-」多田稔,婁小波,有路昌彦,松井隆宏,原田幸子編著『変わりゆく日本漁業-その可能性と持続性を求めて』p.162-p.171,北斗書房,2014年

2 東村玲子『ズワイガニの漁業管理と世界市場』成山堂書店,2013年,全279ページ
(漁業経済学会 2012年度学会賞受賞,地域漁業学会 2012年度学会賞受賞)
第1章 ズワイガニから見た世界
第2章 漁業管理の理論と漁業の実態
第3章 カナダ大西洋岸漁業の崩壊と成長
-ニューファンドランド島セント・アンソニー地区を対象に-
第4章 カナダにおけるズワイガニ産業の展開とIQ管理
第5章 カナダにおけるTACによる漁業管理の諸問題-タラ漁業を事例に-
第6章 アラスカにおけるズワイガニ産業とITQ管理
第7章 日本におけるズワイガニ漁業とTAC管理
第8章 カナダ産ズワイガニの「世界市場」への対応
第9章 「世界市場」を支える国際分業-中国における委託加工を対象に-
第10章 漁業を取り巻く世界
3 東村玲子 第4章「ズワイガニの『世界市場』と越前ガニ」加藤辰夫編著『ふくいブランドとフードシステム』p.79-p.116 晃洋書房 2011年

4 加藤辰夫・東村玲子 第2章「『ますの寿し』と『小鯛ささ漬け』の商品開発と産業構造」加藤辰夫編著『ふくいブランドとフードシステム』p.33-p.60 晃洋書房 2011年

5 東村玲子「カナダ・ニューファンドランドの漁業と漁業管理-TACとIQについての一考 察-」『水産振興』第513号 東京水産振興会 2010年 全72ページ

6 東村玲子「地域漁業管理機関」廣吉勝治・佐野雅昭編著『ポイント整理で学ぶ水産経済』p.165-p.166 北斗書房 2009年

7 東村玲子「地域漁業管理機関」廣吉勝治・佐野雅昭編著『ポイント整理で学ぶ水産経済』p.166-p.167 北斗書房 2008年

8 東村玲子「遠洋/地域漁業管理機関」漁業経済学会編『漁業経済研究の成果と展望』p.101-p.104成山堂書店 2005年


2 査読あり論文

1 東村玲子「福井県におけるミニボート問題の現状」『地域漁業研究』第56巻第3号,p.137-p.152,2016年

2 東村玲子・加藤辰夫「ズワイガニの一次加工業と再加工業の変遷」『国際漁業研究』第14巻,p.1-p.21,2015年

3 東村玲子「越前がにのブランド分析-消費者に与える満足感-」『地域漁業研究』第56巻第1号,p.33-p.56,2015年

4 東村玲子「米国アラスカ州におけるカニ漁業Coopの変遷」『地域漁業研究』第55巻第1号,p.21-p.44,2014年

5 東村玲子・加藤辰夫「三国産・越前がにのブランド価値の源泉と消費者視点のブランド化戦略-三国港における消費者アンケートの結果から-」『国際漁業研究』 第11巻,p.75-p.99,2012年

6 東村玲子「地域漁業管理機関分析の理論的枠組み-『制度の経済学』の視点から-」『北日本漁業』第39号,p.67-p.78,2011年

7 東村玲子「カナダ・アラスカのズワイガニ漁業と加工業」『北日本漁業』第38号,p.40-p.53,2010年

8 東村玲子・峰廣裕唯「焼き鯖寿司ブームにおける市場構造及び市場行動」『北日本漁業』第37号,p.116-p.127,2009年

9 加藤辰夫・東村玲子「産地市場統合・再編整備における課題と現実の相克-福井県漁連敦賀地方卸売市場の検証-」『北日本漁業』第37号,p.142-p.155,2009年

10 東村玲子「『世界市場』」を目指すカナダ産ズワイガニの分析」『地域漁業研究』第49巻第1号,p.23-p.41,2008年

11 東村玲子「個別割当(IQ)制による漁業管理の条件-カナダ大西洋岸ズワイガニ漁業の事例から-」『北日本漁業』第36号,p.104-p.118,2008年

12 加藤辰夫・東村玲子「『ますの寿司』と『小鯛のささ漬』の製造・販売戦略」『北日本漁業』第36号,p.73-p.84,2008年

13 東村玲子・永井寛和「海上釣堀業の経営条件-三重県迫間裏と福井県若狭湾での調査結果から-」『北日本漁業』第35巻,p.84-p.95,2007年

14 Reiko HIGASHIMURA, Adjusting to Changes in Fishery Resources -the Transition to Snow Crab Fishery during the Moratorium on Cod-, Journal of the North Japan Fisheries Economics
35th,p.200-p.214,2007年

15 東村玲子「資源の変動が辺境地の漁業に与えた影響-カナダNewfoundland島St. Anthony地域の事例-」『地域漁業研究』第46巻第2号,p.201-p.218,2006年

16 東村玲子「ミナミマグロ国際漁業管理の変遷」『地域漁業研究』第42巻第3号,p.171-p.186,2002年

17 東村玲子「地域漁業管理機関制度の系譜」『漁業経済研究』第46巻第1号,p.27-p.51,2001年

18 東村玲子「TACによる漁業管理の問題-カナダ大西洋岸北部タラの事例-」『北日本漁業』第29号,p.103-p.114,2001年

19 東村玲子「外国水域での操業契約の諸形態-北転船の操業に関する日ソ・日ロの契約-」『北日本漁業』第27号,p.81-p.93,1999年

20 東村玲子「地域漁業管理機関における海洋秩序構築の過程-NAFOと『カラスガレイ戦争』-」『地域漁業研究』第38巻第3号,p.97-p.111,1998年

21 東村玲子「漁家の作業選択と労働配分の特性-冬島漁協地区のコンブ漁業を事例として-」『北日本漁業』第26号,p.53-p.60,1998年

22 東村玲子「排他的経済水域概念の変質要因」『北日本漁業』第25号,p.63-p.75,1997年

23 東村玲子「海洋秩序変革の規定要因-ボルゲーゼ(E.M.Borgese)の提起に関連して-」『漁業経済研究』第41巻第3号,p.28-p.43,1997年

社会・地域活動

水産政策審議会 企画部会(座長代理),資源管理分科会(座長代理)
水産庁「資源管理のあり方検討会」委員(座長代理)
福井県海区漁業調整委員
福井県環境審議会委員

教育活動

担当科目 水産経済学, 国際漁業論,水産物流通実習,科学英語2
オフィスアワー
相談・講演・共同研究等に応じられるテーマなど カナダ大西洋岸漁業の実態分析 特に1990年代のタラ資源崩壊後のタラ・カニ漁業へのシフトの状況
TAC(総漁獲可能量)とIQ(個別割当)・ITQ(譲渡可能個別割当)による漁業管理-ズワイガニを事例に-
越前がにのブランド化戦略

その他

受賞:
・漁業経済学会奨励賞 2001年度「地域漁業管理機関に関する研究」
・地域漁業学会奨励賞(中楯賞)2002年度「カナダ大西洋岸漁業に関する一連の研究」
・漁業経済学会学会賞2012年度 著書「ズワイガニの漁業管理と世界市場」(成山堂書店)2013年
・地域漁業学会学会賞2012年度 著書「ズワイガニの漁業管理と世界市場」(成山堂書店)2013年
・福井県立大学教員学術表彰2014年3月