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山下 知晃やました ともあき

プロフィール

所属 経済学部 / 経営学科
職名 准教授
研究室 経済学部棟 E903号室 (内線 2903)
E-mail (末尾に「@fpu.ac.jp」をつけてください)
ウェブサイト https://sites.google.com/view/tomoaki-yamashita-website/home
最終学歴 京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(学位:経済学)
学位 京都大学博士(経済学),2017年.
所属学会 日本会計研究学会,日本経済会計学会,国際会計研究学会,日本簿記学会,証券経済学会,アメリカ会計学会
職歴 2015年(平成 27 年)4月1日より福井県立大学経済学部助教                        2019年(平成31年)4月1日より現職

研究活動

専門 財務会計
研究活動の紹介 現在進めている主要なテーマは次の4つである。(1)まず,「条件付保守主義の尺度の問題点とその改善方法」に関する研究である。会計上の保守主義,特に条件付保守主義といわれるタイプの保守主義を計測する手法としては,Basu(1997)によって考案されたモデルが用いられることが多い。しかしながら,このBasu(1997)のモデルには様々な角度から問題点が指摘されるようになってきている。私の研究テーマは,それらの問題点の指摘を整理し,これまで提案された解決方法含めて,Basu(1997)の改善方法を検討することである。関連して,数年前から共同研究者と行っているKhan and Watts (2009)の手法についても,日本企業のデータを用いる際の問題点を研究してきた。(2)また,上記の研究テーマで得た知見をもとに,日本企業のデータを用いて,条件付保守主義にはどのようなベネフィットとコストがあるのかを,理論的・実証的に明らかにする研究にも着手する予定である。これによって,条件付保守主義が本当に財務報告の望ましい特徴の一つといえるのかを検討することができるようになると考えている。(3)さらに,共同研究者とともに,退職給付会計基準やリース会計基準に注目して,会計基準の変更がもたらす経済的帰結,特に,近年,リアル・エフェクトと呼ばれる企業の実体行動への影響を明らかにするための研究も行っている。(4)最後に,共同研究者たちと「のれんの会計処理に関する調査」を行っている。のれんの償却・非償却をめぐる論争と関連して,財務諸表の作成者・利用者および監査人に対してサーベイ調査を実施した。その成果は部分的にディスカッションペーパーとして公表しており,現在も,追加的な成果の公表を目指して,研究を進めている。そのうえで,上述のサーベイ調査をふまえ,新たに明らかにすべき実証課題を析出し,その検証にも取り組んでいる。
キーワード 条件付保守主義 Basuモデル 認識対開示 会計基準の経済的帰結 のれん 財務報告の質 財務会計 簿記論

著書・論文

※著者・論文の詳細については個人ホームページまたはResearch Mapをご覧ください。
(学術論文)
Yamashita, T., and Fujiyama, K., Estimating a Firm-Year Measure of Conditional Conservatism for Non-U.S. Firms: Evidence from Japan, Asia-Pacific Journal of Accounting & Economics, Accepted, 2025.
「日本企業に関する条件付保守主義の計測:Basuモデルの問題点とその修正アプローチに関する検討」『経済経営研究』, 第46号, 25-51頁, 2023年.
「のれんの会計処理に関する文献レビューー基準設定主体等による調査とその検討」『経済論叢』,第195巻第2号,115-132頁,2021年.
「会計上の損失計上と経営者交代の関連性:予備的分析」『経済経営研究』,第42号,41-61頁,2020年.
「連続した減損損失計上に関する実証分析-連続した固定資産の減損損失の計上と利益平準化との関係-」『経済経営研究』, 第34号, 29-46頁,2016年.
「日本における固定資産の減損会計と契約支援機能-条件付保守主義の観点に基づく一考察-」『経済論叢』,第188巻第2号, 63-77, 2014年b.
「固定資産に係る減損損失の認識とその適時性」『経済論叢』, 第188巻第1号, 113-131頁, 2014年a.

(分担執筆)
徳賀芳弘監修『京都企業:歴史と空間の産物』,中央経済社,2016年.

(その他)
「のれんの会計処理に関する調査」(企業会計連載)徳賀芳弘教授(京都大学)・宮宇地俊岳准教授(追手門大学)との共著,『企業会計』,第71巻第7号,105-112頁,第71巻第8号,74-80頁,第71巻第9号,114-121頁,第71巻第10号,70-76頁,2019年.
「減損損失の認識とその適時性」『企業会計』, 第69巻第4号, 58-64頁,2017年.

社会・地域活動

福井県立大学公開講座(会計学入門講座「複式簿記の基礎のキソ」を担当)

教育活動

担当科目 簿記原理;簿記論I, II,演習I, II
オフィスアワー
相談・講演・共同研究等に応じられるテーマなど 財務会計(保守主義や減損会計)についての実証研究など

その他