ベトナム政府高官(副大臣級)と福井県経済界の経済交流 part 3
福井県立大学地域経済研究所は、政策研究大学院大学(GRIPS)と共同で、ベトナム政府幹部行政官のキャリア形成と両国の経済関係の強化を図る目的から、10月19日(木曜日)、20日(金曜日)の両日、ベトナム政府高官(副大臣・局長級)の県内企業訪問および福井県経済界との交流会を開催しました。
訪問団は、株式会社シャルマン、フクビ化学工業株式会社、セーレン株式会社を訪問し、視察を通してお互いの理解を深め、友好関係の一層の発展を誓い合いました。
■被招聘者:21名
グエン・ラム ベトナム共産党中央委員会 大衆動員委員会 副局長(副大臣級)を団長とした21名の訪問団
■行程
10月19日(木曜日)
1. 株式会社シャルマン13時半から15時
眼鏡フレーム、サングラスの商品企画・デザイン・製造・販売会社を訪問。日本の眼鏡フレームの産業集積の現状、シャルマンが部品加工メーカーから始まり、いかにして世界7拠点で現地に合うデザインを企画製造するグローバルカンパニーに成長したかなどのお話をいただきました。ショールームにて眼鏡フレームと医療器具の商品の数々を見学。工場視察では、250工程という眼鏡フレーム作りの奥の深さと医療器具生産の最先端技術に、一行は感銘を受けていました。
2. フクビ化学工業株式会社15時半から17時
建築資材、樹脂製産業資材の製造・販売会社を訪問。事業概要、ベトナム等の海外展開、主力製品の特長等のお話をいただきました。樹脂窓枠の押出成型生産ライン並びに浴室用天井材(バスパネル)の印刷工場を見学後、ショールームを視察し、活発な意見交換が行われました。出発前に、乗車した観光バスの蛍光灯カバーやダクト等の内装材がフクビ製であることが説明され、建築資材以外でも様々な製品開発を行っているフクビ化学工業のベトナムでの発展の可能性を大いに感じておられました。
10月20日(金曜日)
3. セーレン株式会社TPF事業所8時40分から10時40分
繊維産業から非繊維産業まで多岐にわたるフィールドで事業展開している総合繊維メーカーを訪問。染色加工業から一貫生産体制を実現させた経緯、独自のデジタルプロダクションシステム「ビスコテックス」によるパーソナルオーダーシステム、海外生産拠点での自動車内装材の企画・生産についてお話をいただきました。一行は、ショールームとビスコテックス工場を視察し、セーレングループの高度な研究開発力に関心を示されていました。
交流会10月19日(木曜日) 18時半から20時半
交流会にはベトナムで事業展開している企業や行政機関などから20名、総勢48名の方々にご参加いただき、福井県とベトナムの間に人的ネットワークを構築することができました。福井県立大学のベトナム人留学生6名も通訳として参加し、経済交流の一翼を担いました。
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