6月23日（土）に永平寺キャンパス共通講義棟において、公開講座「親子で学ぶ経営学」が実施されました。
　本学の経営学科においては、学生が地元企業に訪問したり、経営者をゲスト講師にお招きして講義をして頂いたりすることで、地域との連携・協働を通じた教育・研究を行っています。そうした取り組みを高校生や保護者の方々にも公開することで、地元への理解を深めるとともに、経営学に関心を持って頂く、という趣旨で実施されました。
　今回の講座は、鯖江商工会議所との連携事業として、冨士経編株式会社 製品事業部 取締役部門長の揚原健一郎様をゲスト講師にお招きして、「ピンチをチャンスに変える―福井の繊維メーカーの事例より―」と題した講義を行って頂きました。大きな損失につながりそうな危機を、逆転の発想で新事業を立ち上げて経営の柱となった経緯や、自社の持つ強みを活かして、高齢化社会に対応するおしゃれな介護用部屋着「keamu（ケアム）」を開発し、「Good Design Award 2022 グッドフォーカス賞（技術・伝承デザイン）」を受賞された事例について、実際の製品を用いて講義をしてくださいました。
 

　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　写真1　冨士経編株式会社 製品事業部 取締役部門長・揚原健一郎 様


　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　写真2　介護用部屋着「keamu（ケアム）」の説明

　講義を企画した経営学科長の木野龍太郎教授は、「福井には多くの特長ある経営を行っている企業が多い。また大学と地域との距離も近く、理論と実践とをバランス良く学ぶことが出来る点が強み。実際に触れて、感じて、楽しみながら学べる『福井で学ぶ、福井でしか学べない経営学』の面白さを、より多くの方々に知って頂きたい」と述べています。

　経済学部では、地域の企業と連携することで、理論と実践とリンクさせて学びの質を高めながら、地元への理解を深める取り組みを行っています。

冨士経編株式会社（病院白衣のニット生地で国内シェアNo.1）
https://www.fujitateami.co.jp/
keamu ケアム（シニア向け・在宅介護向けルームウエア）
https://www.mille-vies.com/projects-3