最古の体内時計が日の出を知らせた 約 22 億年前のある日

 福井県立大学・生物資源学部の向山厚准教授、自然科学研究機構分子科学研究所・協奏分子システム研究センターの古池美彦助教、尾上靖宏研究員、堀内滉太助教、秋山修志教授、名古屋大学大学院理学研究科 高等研究院の伊藤(三 輪)久美子特任助教、総合研究大学院大学・ 5 年一貫制博士課程 の近藤貫太さん、大阪大学・蛋白質研究所の山下栄樹准教授らで構成される研究グループによって得られた成果が、英国 Springer Nature が発行する国際学術誌「 Nature Communications 」に 2025 年 5 月 15 日 に掲載 されました 。

 光合成生物であるシアノバクテリアが、時間を先読みする能力(体内時計)を獲得した時期はおよそ 22 億年前だった!太古の地球での一日の短さに合わせて当時の体内時計も速く動いていたこと、さらに最古の体内時計の誕生時期が大酸化イベントと呼ばれる酸素濃度の急上昇の時代に相当していたことを明らかにした本研究成果には、「効率的にエネルギーを獲得する生命の生存戦略」を考えるうえで重要な学術的意義が含まれます。

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