菊の一種「コウギク」(杭菊)に血糖値上昇抑制作用があることを発見しました


2019年2月1日 地域連携本部 , オープン・ユニバーシティ , お知らせ , 地域の方 , 企業・研究者の方 , 在学生の方

 本学地域連携本部では、企業、団体、行政等、地域の様々な方面と連携した取り組みを進めています。
 

 このたび、生物資源学部 村上 茂 教授は、菊の一種「コウギク」(杭菊)に食後血糖値を抑制する作用があることを発見し、昨日1月31日(木曜日)に小浜キャンパスにて記者向けの説明会を開催しました。
 

 この研究は、地域おこし協力隊を中心にコウギクの普及拡大に向けた活動を進める小浜市と本学が、平成29年3月に締結した包括的連携協定に基づく取組みの一環として実施してきたもので、説明会ではまず、地域おこし協力隊の橋本隊員より、同市(農林水産課)が若狭東高校と連携して進めてきたコウギク栽培や、日常の食事におけるコウギクの消費拡大に向けて市内の事業者と取り組んできたレシピ開発等の活動について紹介いただきました。
 

 次いで、村上教授からは今回の研究で明らかになりつつあるコウギクの健康成分について発表。コウギクから抽出したエキスをマウスに与えたところ、デンプン投与後の血糖値の上昇が抑制され、この作用はコウギクに含まれる「ルテオリン」や「アピゲニン」等のポリフェノールが、小腸で糖質分解酵素活性を阻害することと関連していることを説明しました。また、これらの成分が持つ抗酸化および抗炎症作用が、高血糖により引き起こされる血管内皮細胞障害(血管へのダメージ)を軽減し、動脈硬化の発症・進展を抑制する可能性があることについても言及。
 

 村上教授は発表の中で、「現時点ではマウス段階の実証であり、コウギクさえ摂取していれば健康になるという訳ではない点に注意してもらいたいが、地域の人々にコウギクを身近なものとして感じてもらい、お茶などをはじめ日々の食事に取り入れる上でこうした成分が含まれているという認識が広まれば」と、コウギクの普及に期待を寄せていました。
 

 村上教授は地域で伝統的に食されている食材や特産品等に含まれる健康成分の分析や有効活用に向けた研究等に取り組んでおり、今後も地域と連携した研究活動を進めていく予定です。

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 【向かって左から村上教授、阪本農林水産課長、橋本隊員】    【橋本隊員が編集したコウギクPR冊子】

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