前期白亜紀における最も原始的な新属新種の鳥類化石を「フクイプテリクス・プリマ」と命名しました

 本学では地域連携本部を中心に、企業・団体・行政や県民など、地域の様々な分野と連携した取組みを進めています。


 恐竜学研究所では、平成27年に恐竜博物館が実施した恐竜化石発掘調査において発見された国内最古となるまとまった状態の鳥類骨格化石について、恐竜博物館および中国科学古脊椎動物古人類学研究所と共同で研究を進めてきましたが、その結果、同化石が前期白亜紀の鳥類として最も原始的な新属新種の鳥類のものであることが分かり、11月14日(木曜日)、恐竜学研究所の東 洋一  所長と今井 拓哉 助教が記者発表を行いました。


 この鳥類化石には、指が分かれ、爪があるなどの鳥類の祖先である羽毛恐竜の特徴がみられる一方、他の化石鳥類には見られない上腕骨近位端の凹みや、神経棘の名残が見られる特徴的な尾端骨(癒合し、短く棒状になった尾)などが存在しており、今井助教は記者への説明の中で、この化石の鳥類を「原始的な福井の翼」を意味する「フクイプテリクス・プリマ」と命名したことを発表しました。


 フクイプテリクスの特徴とされる尾端骨の形状は進化をみる上で重要な部位とされ、これまで1段階とされた尾端骨の変化が、今回のフクイプテリクスの発見により少なくとも2段階の進化があったことが考えられるということです。また、現在の鳥に比べ胸の骨の作りが単純で、長距離を飛ぶことは難しい鳥翼類であったことが想像されています。


 今回の研究により、勝山市には極めて原始的な鳥類が生息していたことが明らかになり、今井助教は「鳥類の進化を解き明かす上で極めて重要な発見だ」と古生物学的意義を強調されました。また、北谷恐竜発掘現場からは鳥類の足跡や卵殻の化石も発見されていることから、10種類以上の恐竜がいたと見られており、東所長は「集団としてみることで手取層群の動物群の特徴になり、世界的に与える影響は大きい」と、今後の研究に期待を寄せていました。


 今回の研究成果は、東所長、今井助教を含む7人の共同論文としてNature Publishing Group社発行の国際学術オンライン雑誌「コミュニケーションズ・バイオロジー」に掲載されています。


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