ラムサール条約に登録されている『中池見湿地』の現地調査を行いました【生物資源学研究科:地域生態学】

2022年6月1日 ニュース

生物資源学研究科の「地域生態学」の講義の一環として、敦賀市の「中池見湿地」の現地調査を行いました。

2012年にラムサール条約湿地に登録された「中池見湿地」は生物多様性に富んだ湿地帯で、広さ約25ヘクタールという狭い地域の中に、多様な環境に適応した動植物が、60種以上の絶滅危惧種を含む約3,000種確認されています。特にトンボについては70種以上が確認される⽇本屈指の⽣息地となっています。
また、⽇本でしか繁殖が確認されていない希少な渡り⿃ノジコの渡りの中継地として重要な場所でもあります。

本講義では、そのような特徴を持つ「中池見湿地」を現地調査することにより、地域の生態系における環境問題などを生物学的視点から理解することを目的としています。

中池見湿地周辺の森林では、全国的に問題となっているシカの食害も観察できました。このシカ問題と自然保護について、現地調査の翌日に、石原正恵准教授(京都大学フィールド科学教育研究センター・芦生研究林)に講義していただき、理解を深めました。

さらに、本講義では調査研究の一環として特別に許可を得て、中池見湿地の上空ドローン映像の撮影も行いました。普段なかなか目にすることができない、湿地上空からの貴重な映像については下記URLよりご覧ください。

動画サムネ

ドローン映像(本学公式youtube):https://youtu.be/eu5Ugy7vcyM

 

本学生物資源学研究科ではこのような特色ある講義を多数用意しております。詳しくは下記URLをご覧ください。

生物資源学研究科HP:https://www.fpu.ac.jp/faculty/graduate-school/biotechnology/about/d152328.html

 

石原准教授が林長を務める芦生研究林は、福井県大飯郡おおい町とも接しており、福井の自然とも関わりがあります。研究林の映像については下記URLよりご覧ください。

京都大学Open Course Ware:https://ocw.kyoto-u.ac.jp/course/1080/

動物の生態動画(研究林の映像):https://youtu.be/iZF7H3bBn_o

講義の様子

中池見湿地にて保全活動をしているNPO中池見ねっとの方からの説明を熱心に聞く学生

NPO中池見ねっとHP: https://nakaikeminet.raindrop.jp

湿地の様子

中池見湿地について(敦賀市HP):https://www.city.tsuruga.lg.jp/about_city/cityhall-facility/shiyakusho_shisetsu/gaibushisetsu/nakaikemi.html

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