女子学生のためのピアサポートサロンを開催しました!

2022年12月15日 

 令和4年12月1日、女子学生のためのピアサポートサロンを開催しました。講師の塚原さんは、福井市内で出張助産所をされている助産師さん。出産前後のお母さんや赤ちゃんだけでなく、小中高校への出張性教育講座、キッズベビーシッター「くれいどる」を開業するなど、幅広く活動されている方です。

 参加してくれた学生さんは3名。それぞれが、今日ここに来てくれた目的を明確に話してくれました。塚原さんは、一つの命が生まれるということは、一億円の宝くじが100万回連続して当たることに匹敵するくらいの奇跡だということ。お母さんのからだの中で一人の人間が育っていくことを、模型を使って話してくださいました。質問の内容については触れることができませんが、検診の必要性、かかりつけ医を持つ、そのためには一度会ってみること、受付の印象が大事。PMS症状の改善には、まず原因を知ること、ホルモンバランス(自律神経)を整えること。食事、呼吸法、運動を取り入れた生活をする。また、基礎体温を付けることも大切ということを仰っており、自分のからだに興味や関心を持つことの大切さを、1人1人の思いに向き合いながら丁寧に教えてくれました。

 また、保健職員からの質問で、生理痛を訴えて来室する学生の鎮痛剤の内服について、痛みを取るということでは使っていいが、根本的な解決にはなっていない。食事、睡眠状況などはどうか振り返ってみる必要がある。

 布ナプキンで生理痛が軽くなると耳にしたことがあるがどうなのかについては、ナプキンは、ポリエチレンなどの化学物質でできているため、ムレやかぶれが起きやすい。実際に使用して体験してみることも一つ。そのうえでメリット、デメリットを知る。使い古しのTシャツなどを再利用している方もいると答えてくださいました。最後に、福井ウイメンズ・オアシスの東野さんより、望まない妊娠(中絶)についてのお話があり、妊娠週数は必ず知っていてほしい(妊娠初期・12週未満と、それ以降とでは手術方法が異なるため)とのお話がありました。

ピアサポート

正面が講師の塚原杏都子助産師さん。

わかりやすく感動的な話がたくさん。みんな聞き入っています。

ピアサポート

月齢ごとの赤ちゃんの模型、布でできていてとても温かみを感じます。臍帯・胎盤もあり、子宮の中の様子がよくわかります。

ピアサポート

各月齢に応じた身長と体重で

10か月の胎児は3Kg、50Cm。みんな初めて抱っこさせてもらい、重~い!かわいい。

【参加学生の感想】

・今まで学校でもからだのことをきちんと聞いたことがなかったので、大変勉強になった。悩みの解決方法を教えてもらえたので、基礎体温を付け、生活を見直していきたい。今後、結婚や妊娠を真剣に考えていく年齢にも近づくため参加できてよかった。等々の感想がありました。

【ピアサポートサロンを終えて】

今回感じたことは、女性だけでなく男性にも知っておいてほしい内容のサロンだったということです。自分のからだの状態を知っておくことは大切です。自分のからだと向き合うことで、自分が発しているサインに気付きます。そのサインを見逃さずに、正しい知識や習慣を身につけること。これは、女性だけではなく、未来のパートナーも含めて取り組むことが何よりも重要で、それがより良い人生を過ごすことにつながっていくと思うからです。

人はお互い支えあって共同作業をしています。「ピア」は英語のpeerで、仲間、対等、同輩を意味します。「サポート」は、supportを意味し、「仲間同士の支え合い」を表します。このような機会が今後も続くことを願います。

(参考)知っておきたい自分のからだ(PDF形式 1,325キロバイト)

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