生物資源学研究科 博士後期課程2年生の平野羽留さんが、公益財団法人前田工繊財団より研究助成金を授与されました。
本助成金は、平野さんが取り組む「ドローンで全自動種まきが可能なイネ品種の開発」に対するものであり、今後の研究活動に活用されます。
近年、稲作農家における高齢化や人手不足が深刻化しており、農作業の省力化技術の開発は喫緊の課題とされています。平野さんの研究は、ドローンによる全自動種まきを可能とするイネ品種を開発するというもので、稲作における最も重労働とされる「育苗と田植え」を省略することが可能になります。
また、福井県をはじめとする稲作県には、田植え機の利用が困難な「中山間部」に多くの水田が存在し、効率的な稲作ができない状態にあります。平野さんが構想する「ドローンによる全自動種まき」は、中山間部の水田を効率よく活用するための画期的な農法でもあります。
平野さんは、「この助成金により、次世代シークエンシング技術を利用した遺伝子探索を実施することができるので、品種改良に必要な遺伝子をより効率的に発見できるようになります」と語っています。
研究に取り組む平野さん
リンク:公益財団法人前田工繊財団
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