本学の生物資源学部創造農学科の三浦孝太郎准教授が開発した新しい水稲品種の「ふくむすめ」は、令和2年度に品種登録を申請し、これまでは「産地未検査米」として県内で一般発売をされていました。
このたび、この「ふくむすめ」が令和4年度の福井県の産地品種銘柄の選択銘柄に追加され、福井県のお米の仲間に加わり、今後は「福井県産ふくむすめ」として販売可能となりました。
1.特徴
(1)消費者向け
低アミロース米のモチモチした食感と米粒が大きいのが特徴で、甘みとつぶ感が感じられるおいしいお米と
なりました。
(2)生産者向け
くず米が少なく倒伏に強いため、低アミロース米の従来銘柄(ミルキークイーン)より10%程度の収量増が
見込めます。
2.作付面積
約5ha
3.販売予定
県内のヤスサキグルメ館・福井精米・県内農産物直売所など
4.これまでの経緯
(1)開発について
モチモチ食感で人気の品種「ミルキークイーン」と本学で開発された大粒品種「ピカツンタ」との交配に
より育成されました。両親の特徴を併せ持つモチモチ大粒の良食味品種となりました。
(2)農林水産省への品種登録申請日:令和2年1月30日
農林水産省による令和4年度産地品種銘柄の公表日:令和4年3月31日
(3)生産実績
令和2年度:嶺北を中心に約1haの水田で約5t。
令和3年度:嶺北を中心に約2haの水田で約10t。
令和4年度(予定):県内全域約5haの水田で約25t。
図1.パッケージデザイン
デザインは販売者によって異なる場合があります。
図2. ふくむすめと他の米との比較
ふくむすめはピカツンタの大粒の性質を受け継いでいるため、
ミルキークイーンやコシヒカリより米粒が大きい。
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