本学の学生提案がホームセンターみつわ様に採用されました

 福井県立大学経済学部の学生有志が、教員指導の下、ホームセンターみつわ様の経営に関して、実際のフィールドワークやインタビューを通じて学び考えるPBL(Project Based Learning)教育、「プロジェクトM」の発表会を3月8日に行い、みつわ様の山本社長をはじめとする同社の社員の方々に対し、6つのチームが経営に関する様々な提案を行いました。  
社長をはじめ、同社社員の方々から、厳しくも暖かいコメントやアドバイスを頂戴しました。またその様子は、福井新聞、日刊県民福井にも取り上げられました。

 学生たちのアドバイスは、ホームセンターみつわ様社内の検討を経て、いくつかは実現の方向で進めているというご連絡を頂戴しています。これからも経済学部は、地域の皆様のご協力の下、様々な教育、研究活動を進めて行きます。
発表
                   「プロジェクトM」の発表会の様子

<山本社長様発表会ご挨拶より>
 長時間ありがとうございます。先生からも冒頭お話がありましたけれども、まさか1年も続くとは思わなかったという所で、皆さんがこの1年間「みつわ」というこの3文字のキーワードが、常に学習の中にあって、また生活の中にあってという事で、根付かせて頂いた事に関してすごく有難かったなと。コロナという事で、悪い事ばかりじゃないなと。皆さんにとって1つの思い出と言うか、何か題材になって1年間過ごさせて頂いた事は、非常に嬉しく思っております。本当にありがとうございます。

 総評というとあれなんですけど、皆さんが経済、経営、小売りや流通業という事を、地元の長年やっているみつわを題材に色々お調べになられて、何か知る事が出来た事は、皆さんの人生においてプラスであって欲しいなという風に思いますし、今回私達もたくさんの刺激を受けて、そういう発想もあるんだなとか、これまでやろうと思ったけどくじけてしまったなとか、という事で若い人達が何かそういう目線で見ているという事は、やはりニーズがあるのかもしれないとか、その先にある私達のメリットであったり、もっと長い目で見た時のリターンと言うか、そういう事まで含めて、よくよく考えて始めないと短期的な結論、結果ばっかりを追っかけても、我々も地域でやる中でそれではだめだなという事で、反省もさせられた次第です。

 ですので、この1年間の学びではありますけれども、よくよく私達もこの件については、これから先もしっかりと考えさせて頂いて、皆さんはまだ1年、2年福井県立大学で学ばれるという事なので、引き続きみつわについて興味を持って頂いたり、私達から皆さんに何かお願いと言うか、こういう智恵という事ですとか、場を頂けましたらすぐ馳せ参じますし、今便利な世の中になりましたので、色んな繋がり方で皆さんとコミュニケーションが取れたら良いなという風に思っております。

<プロジェクトM教員リーダー 経済学部教授 新宮晋 コメント>
 昨年の3月に山本社長から、実はこの件についてご提案をいただいて、我々としてもどういう風に受け止めるか、色々思案しながら、みつわさんとご相談させて頂きながら進めて参りました。

 当初、3か月位で終わるつもりのプロジェクトだったんですけど、コロナという事もありまして、なかなか思う様に学生達も動けなかったという事もあり、その分時間を掛けて色んな試みが、学生達も出来たのではないかと思います。

 今回の提案につきまして、我々としては色んな形でご支援頂いたみつわさんには、改めてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。この間学生達が色んな形でインタビューとか、店舗視察とかという形で、ご迷惑をおかけした事も色々あると思いますけれども、お陰様で本日、何らかの形でご提案させて頂く内容にまとめる事が出来ました。本当にありがとうございました。

 私達としても、学生達がコロナという状況の中で、特に課外活動が難しい状況にありました。なので、出来るだけ学生達に色んな体験をして欲しい、という気持ちもありましたので、非常に良い教育機会を与えて頂いたと、そういう面でも非常に感謝しております。今日これから学生達がそれぞれ提案するもの、6チーム6つの提案がございます。現場の感覚からご覧になって色々ご意見もあるかと思いますので、各発表が終わる毎に質疑応答の時間も設けておりますので、ぜひ率直なご意見をぶつけて頂いて、学生達と短い時間でもやり取りが出来るといいかと思います。学生の皆さんも、せっかく自分達がここまで作り上げてきたものなので、きちんと説明が足りなかった部分は、そのやり取りの中で補うという形で、上手にみつわの皆さんを説得して頂きたいという風に思います。

 私達はこの機会を通じまして、学生達が教育的な意味合いを含んだ課外活動がやれた事を喜んでいると同時に、地元企業の小売り、特にホームセンターという業態についての理解が深まる事も、同時に期待しておりました。こうした具体的な現場を見る事を通じて、学生達が仕事の現場はどういうものかという事を理解する事と共に、そこに興味関心を持ってもらえればいい、という事も私達が期待した事の1つです。そういう所もこの企画全体を通じて、何か学生達に伝わるものがあればいいかなという風に考えております。

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