海洋生物資源学部 - 先端増養殖科学科

学科長からのメッセージ

富永学科長

先端増養殖科学科長 /水産学博士
富永 修 (とみなが  おさむ)

新しい発想と感性で養殖を科学しよう

いまや養殖は世界の漁業生産量全体の50%を超えるようになり、大企業やベンチャー企業の活発な参入、さらには SDGsへの取り組みなど水産増養殖を取り巻く環境が大きく様変わりしつつあります。現代の水産増養殖は、水産科学、ゲノム科学、環境科学、情報科学を基盤にした最先端の科学分野の一つです。水産増養殖を通して社会に貢献する研究をしてみたい、地域、国内のみならず海外で活躍したいという皆さん、先端増養殖科学科で学びませんか。
 

学びのポイント

先端育成学分野  繁殖制御 ・ 種苗生産学 無給餌養殖学

濵口 昌巳 教授

マガキやアサリなどの二枚貝類は、海水中で発生する植物プランクトンなどを餌として利用できるため、環境にやさしい無給餌での養殖が可能です。また、これらの二枚貝類では天然海域で発生する幼生を採取して養殖することが出来るので、福井県の海洋環境を最大限に活用した持続可能な養殖を目指して研究します。

無給餌養殖学

先端育成学分野 養魚育成管理学養 魚育成学

富永 修 特命教授

魚類養殖では、飼料代が経費全体の約6割を占めています。また、過剰な給餌は、養殖場への有機物負荷により、自家汚染を招くことになります。魚の生態特性に基づき、残餌を最小化する給餌システムを構築し、生産経費を抑制した環境にやさしい養殖技術の開発を目指しています。

養魚育成学

ゲノム応用科学分野 魚病・防疫学 魚病学

末武 弘章 教授

養殖業は世界的な成長産業です。同時に、魚病の発生も拡大しています。また、新たな養殖魚種へのニーズも増えていますが、それに伴い新しい病気も現れてきています。病原体と魚介類の両方を理解し、その相互作用として魚病をとらえ、その対策を考えていきます。

魚病学
  

ゲノム応用科学分野  育種・生物工学 水産育種学

奥澤 公一 教授

この分野では生物の姿形、色や大きい・小さいなど様々な性質を決定している遺伝情報(ゲノム)を利用して、水産物の育種に関する研究を進めます。人にとって望ましい、成長が良い、病気に強いといった性質を持つ魚や魚介類をどうしたら効率よくつくれるかを考えます。性質を決める遺伝子の研究や編集などにも取り組みます。

水産育種学

情報・社会科学分野 情報科学 生命情報科学

遺伝子を扱う研究分野をゲノミクスといいます。また、mRNA、タンパク質、代謝物質を扱う分野は…オミクスと呼ばれ、オミックス解析と総称されています。ゲノム育種や魚病研究のためには、網羅的な解析から得られる、膨大なオミックス情報を解析しなくてはなりません。ICT技術を駆使して新たなゲノム養殖技術の開発を目指します。

生命情報科学

情報・社会科学分野   水産情報・ビジネス学 水産情報解析学

 渡慶次 力 准教授

私たちは、とにかく現場に行き、漁業者等との意見交換を通して水産現場の課題を見つけ、関係者と一緒に取り組みながら、情報学を駆使して課題を解決していきます。さらに、実体験で学んだことを海洋産業という大きな視点で普遍化していきます。

水産情報解析学

先端育成学分野  繁殖制御・種苗生産学 魚類種苗生産学

田原 大輔 教授

多くの養殖ではその種苗を天然で捕獲した稚魚に依存していますが、天然資源は不安定かつ減少傾向にあります。そのため、人工的に種苗を生産することができれば、安定かつ周年的に養殖を営むことが可能になります。福井県特産種のアラレガコ(カマキリ)を中心に、アユやサバなど魚類の効率的な種苗生産技術の開発に取り組んでいます。

魚類育苗生産学

先端育成学分野 養魚育成管理学 飼料栄養学

佐藤 秀一 教授

現在、世界の水産養殖業は目覚ましい発展を遂げております。今までは、水生動物に魚由来の原料で作った飼料を与えていましたが、水産養殖の発展に伴い原料の供給が難しくなってきました。そこで、魚を使わない飼料、すなわち植物性原料でつくる飼料の開発を行い、ベジタリアン養殖魚の創生を目指しています。

飼料栄養学

ゲノム応用科学分野 魚病・防疫学 免疫学

瀧澤 文雄 准教授

養殖魚の感染症対策として、ワクチン接種が行われていますが、ワクチンが効く仕組みは不明な点が多いです。そこで、魚の免疫細胞や抗体が、ワクチンや病原体に対してどのように働いて、病原体を撃退しているか調べて、養殖魚を病気から守ることを目指しています。

免疫学

ゲノム応用科学分野  育種・生物工学 生物工学

吉浦 康寿 教授

農作物や家畜では1万年以上の歴史があり、私たちの生活を豊かにする様々な品種があります。一方、魚類養殖はわずか50年のため、品種改良が遅れています。ゲノム編集などの新しい品種改良技術を魚介類に導入し、育種をスピード化することで安くて美味しい水産物を届けることを目指しています。

生物工学

情報・社会科学分野 情報科学 情報数理工学

近年の水産増養殖分野では、遺伝子情報や環境要因などのビッグデータの収集と解析を避けて通ることはできません。ICT技術を用いた養殖用ロボットの制御や複雑な環境データの解析を実行するためのアルゴリズム開発などを進め、次世代の水産養殖技術を創生することを目指します。

情報数理工学

情報・社会科学分野 水産情報・ビジネス学 養殖ビジネス学

東村 玲子 准教授

世界各地の水産業の現場を見て歩いています。カナダ、アラスカ州、インドネシア、ミャンマーなどで漁業と水産加工業の調査をしています。写真は、カナダで1週間毎日漁船に乗船させてもらった後で「もう乗組員として合格だな!」と言ってもらった写真です。

養殖ビジネス学
 

カリキュラム

先端カリキュラム2023
 

研究インタビュー

増養殖分野をリードする学び

渡慶次 力 准教授

 設備の整った新しい飼育施設と目の前の若狭湾を舞台に、養殖業の生産技術から販売までといった、基礎から応用までをシームレスに学べる先端増養殖科学科。水産ビジネス・情報解析分野では、情報学を駆使して水産現場の課題解決に取り組み、持続可能な水産業のあり方を研究しています。例えば、高齢化かつ減少傾向にある漁業就業者の技術継承問題。これに対し、新規就業者の技術習得の効率化・早期化を図るVR教材を開発しています。研究を通して、コミュニケーション能力、地域理解能力、課題解決能力が身につき、「増養殖分野」においてリーダーシップをもって活躍できるようになります。
 水産増養殖を通して社会に貢献する研究をしてみたい、地域・国内のみならず海外で活躍したいという皆さん、ぜひ私たちと一緒にチャレンジしていきましょう。

研究インタビュー1
 

養殖魚を魚病から守りたい!

瀧澤 文雄 准教授

 成長産業の一つである養殖業において、魚病被害を抑えることは重要な課題です。私の研究室では、養殖魚の病原菌となる細菌・ウイルスなどの性状解析を行うとともに、魚類独自の免疫機能について研究しています。
 魚類も人間と同じように、ワクチンを使って感染症を予防しています。これまでの研究で、感染防御に重要な魚類独自の抗体IgTが、魚の粘液中に含まれていることを突き止めました。今後はlgTなどの抗体がどのように産生され、病原体の侵入を防いでいるのかを解明し、病気に負けない健康な魚の養殖に貢献していきたいです。
 先端増養殖科学科は、特に魚が好きな人にとって、自分の探求心を満たすことができる絶好の場です。海洋環境・水生生物・水産物の専門家から幅広く学ぶことで、自分の興味に突き刺さるものが必ず見つかるでしょう。

研究インタビュー2
 

キャリア展望

水産養殖に関する生産・育成の分野

民間企業、漁業協同組合などの養殖生産業、観賞魚生産、ペット産業

水産物の加工販売や水産ビジネスの分野

食品会社、水産加工会社、流通、商社、水産物販売、観光業、起業

情報・環境・コンサルタントに関連する分野

IT・Web関連、ソフト開発、環境調査会社、環境コンサルティング

水産増養殖に関連する技術開発・研究の分野

水産関連の国・地方・独立行政法人などの公設試験研究機関、民間研究機関、水族館、養殖関連機械、飼料生産メ ーカー

水産分野に関する政策立案・教育指導・国際貢献の分野

国・都道府県・市町村の公務員、教員、国際機関、青年海外協力隊

大学院への進学

就職データ

先端増養殖科学科で取得可能な資格・免許状、資格要件が得られるものはこちら

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