特別企画講座「菊が体を健康にする? ~コウギクの健康成分~」を開講しました

 本学地域連携本部では、子どもから大人まで、幅広い県民の学びを支える「公開講座」を開講しています。
 

 公開講座では今年度より、福井の歴史文化、自然、産業等の特色や地域とのつながりをテーマにした特別企画講座を開講していますが、2月2日(土曜日)には、小浜市との連携により、同市が地域おこし協力隊を中心に普及拡大に取り組む菊の一種「コウギク」を題材にした講座「菊が体を健康にする?~コウギクの健康成分~」を開講しました。


 この講座は、本学が小浜市と平成29年3月に締結しました連携協定に基づく取組みの一環として生物資源学部 村上教授が研究を進め、1月31日(木曜日)に記者発表しましたコウギクの食後血糖値抑制作用をはじめとした健康成分についての講義と、地域おこし協力隊 橋本 翔 隊員によるこれまでの活動報告を合わせて開講したもので、会場の小浜キャンパスでは、約40名の受講者が参加しました。


 村上教授は講座の中で、マウスにおいてコウギクに含まれるポリフェノールが食後の血糖値上昇抑制に作用したことや、同成分が持つ抗酸化・抗炎症作用が血管内皮細胞へのダメージを軽減し、動脈硬化などの血管障害を抑制する可能性があることなどについて説明。橋本隊員は若狭東高校や市内の事業者と連携して取り組んできたコウギクの栽培や普及に向けた取り組みを紹介しました。橋本隊員の講義の中では、独自にブレンドしたコウギクのハーブティーや市内のカフェで提供しているコウギクシロップを使用した豆乳プリンが提供され、受講者はコウギクの味や香りを確かめながら各々口に運んでいました。


 地域おこし協力隊としての活動が3年目を迎え、今年度が活動最終年度となる橋本隊員は、これまでの活動を思い返しながら「こうした講座を通して地域の方々にコウギクを身近なものとして感じてもらいながら、一緒に活用方法も考えていくことができれば」と話し、地域おこし協力隊としての活動を終えた後も、コウギク普及の活動に取り組む意欲を見せていました。
 

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 ※コウギクの健康成分に関する記者発表はこちら

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