恐竜学研究所

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西所長

所長
西 弘嗣 (にし ひろし)

 恐竜学研究所は、開所8年目を迎えました。開所以来、福井県立恐竜博物館と密接な連携を持って、調査研究や教育を行なってきました。現在は、中国科学院古脊椎動物古人類学研究所とゴビ砂漠などで共同恐竜発掘調査のほか、中国浙江省やタイ東北部で県立恐竜博物館と恐竜発掘調査を実施しています。また、産業技術総合研究所内の地球科学可視化技術研究所とAI技術を活用した恐竜研究、地域主導型の実践的なオープンイノベーションを推進しています。
 

古生物学研究のイノベーションを目指す

福井県の恐竜学研究の拠点となる研究所です。恐竜学研究のレベル向上と国際的な研究活動を進め、また、恐竜ブランドを生かした特色ある教育を展開し、研究と教育の両面で機能を発揮させていきます。特にAIやデジタル技術を用いた研究手法の確立を目指し、恐竜学研究における新たな分野を切り開いています。

化石を掘らずに骨格を復元 原始鳥類フクイプテリクスの研究

2014年に勝山市の恐竜化石発掘現場で恐竜と一緒に住んでいた鳥類の化石が発見され、2019年に新種「フクイプテリクス・プリマ」と命名されました。骨がとても小さいため、普通の方法では石から取り出すことができず、CTスキャンで画像を取り込み、画面上で骨の取り出し作業を行いました。そして、3Dプリンターでそれぞれの骨をプリントアウトし、それを使って骨格を復元するとともに、分類学的な研究をすすめ、「始祖鳥」に次ぐきわめて原始的な鳥類であったことを明らかにしました。

ネットワークを生かした展開

発掘現場を持つ大学の研究機関として他大学の学生や研究者の受け入れ、福井県立恐竜博物館や中国科学院古脊椎動物古人類学研究所など国内外の大学や研究機関との連携・交流や共同研究により、恐竜学研究のレベルを高めていきます。2016年には日本古生物学会にあわせ、恐竜学に関する国際学会やシンポジウムを開催し、研究成果などを発表しました。

研究成果を学生にフィードバック

本学の一般教育科目「恐竜学」、「地球生命史学」などで、研究所教員が恐竜の化石、発掘などの研究成果を交えながら、学生に恐竜の魅力を教えます。「構造地質学」「古脊椎動物学実習」なども開講しています。
 

アロサウルスの実物頭骨をCTスキャン

アロサウルスの実物頭骨をCTスキャンした後、デジタルデータ上で個々の骨に分割し、記載的研究に生かしている。

 

3Dプリントで復元されたフクイプテリクスの骨格
3Dプリントで復元されたフクイプテリクスの骨格

 

CGによる生体復元
CGによる生体復元
制作協力:神戸芸術工科大学 吉田雅則准教授

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