深尾准教授が主導する国際研究チーム、洪水と干ばつの両方の耐性を制御する遺伝子群をダイズで発見(福井新聞、中日新聞、日刊県民福井)

2021年5月4日 

生物資源学科の深尾准教授は、米国イリノイ大学、同バージニア工科大学、同ビッツバーグ大学との国際共同研究で、洪水と干ばつの両方の耐性を制御する遺伝子群をダイズで発見しました。

ダイズは世界の最重要作物のひとつですが、洪水にも干ばつにも弱いため、近年の気候変動の影響で減収に苦しむ地域が多くなっています。洪水と干ばつは、同時に発生することはありませんが、洪水が起こった翌年に同じ地域で干ばつが起こる場合もあり、洪水と干ばつの両方の耐性をもつダイズ品種の開発が望まれています。

深尾准教授が主導する国際研究チームは、スーパーコンピューターを用いた最新の遺伝子解析技術を用いて、洪水と干ばつの両方で稼働するダイズ遺伝子を解析することにより、どちらの自然災害にも対応できる抵抗性遺伝子群を特定しました。本研究の成果により、ダイズの持続的生産を脅かす二大災害である「洪水と干ばつ」の両方に適応できる新品種の開発が可能となります。

この研究成果は、植物科学系の主要誌「The Plant Journal」に掲載され、福井新聞(5月14日)、中日新聞(5月4日)、日刊県民福井(5月4日) で報道されました。

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