先端セミナー(2023/12/14)「ワイルドアズキの多様なる耐塩性機構」~まずは遺伝子の”使われ方”を知れ ~(農研機構 遺伝資源研究センター 内藤 健 上級研究員)

【生物資源学先端セミナー】

演 題:「ワイルドアズキの多様なる耐塩性機構」
    ~まずは遺伝子の”使われ方”を知れ ~

演 者: 農研機構 遺伝資源研究センター
     内藤 健 上級研究員
     
日時: 令和5年12月14日(木曜日)
    16:30~17:30
 
場所: 生物資源学部棟 1F会議室

要 旨:人類は未だ耐塩性遺伝子の使い方を知らない。シロイヌナズナからはすでに600以上の耐塩性関連遺伝子が同定されているが、これらの遺伝子を単独で利用しても実用的な耐塩性作物の開発には至らない。したがって複数の耐塩性遺伝子を組み合わせる必要があるが、では600遺伝子のどれをどう組み合せればよいのか。モデル植物を使った実験によって、その問いに答えることは難しいだろう。
 この問題の最も有効な解決策は、耐塩性野生種における耐塩性遺伝子の使われ方を解明することである。内藤とその仲間たちははアズキの仲間で多様性の宝庫ともいえる Vigna属に注目し、全ゲノム解読やその耐塩性機構の解明に取り組んできた。結果、幾つかの「既知の」耐塩性遺伝子が特殊な発現様式を獲得してきたという事実が明らかになりつつある。
 本講演ではこれまでの研究の成果を、内藤の軽妙なトークにのせてお届けしたい。

問い合わせ先:
担当教員 篠原 秀文(内線3520)

ポスターはこちらのリンクからも見られます。
https://drive.google.com/file/d/1nWbVlyA4ZgvGPCa6-gBP1r0Mhwbj4Xso/view?usp=sharing

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