先端セミナー(2024/11/14)「エピゲノムの多様化はどのようにできるか?」 ~ゲノムにコードされたエピゲノム制御のしくみ~ 東京大学・大学院理学系研究科 稲垣 宗一 准教授


【生物資源学先端セミナー】

 2024 年 11 月 14 日 木曜日
 時間: 16:00 ~ 17:00

 場所: 生物資源学部棟 1階会議室
 
 演題:「エピゲノムの多様化はどのようにできるか?」
         ~ゲノムにコードされたエピゲノム制御のしくみ~
     東京大学・大学院理学系研究科 稲垣 宗一 准教授

 要旨:
 我々ヒトを含む生物の設計図はゲノムにコードされた遺伝子群である。しかし
一卵性双生児のように全く同じゲノムを持っていても異なる見た目や性格を示す
こともあり、ゲノムだけでは全ては説明できないことも知られる。こうした「表
現型の可塑性」を生み出す一つの仕組みとしてDNAメチル化やヒストン修飾とい
った「エピゲノム」が知られている。
 エピゲノムはゲノムに比べて圧倒的に速いスピードで変わっていく(ヒトの一
生のうちでも)ことが知られているが、この仕組みはほとんど理解されていない。
私たちは、遺伝学のスーパースター植物のシロイヌナズナを用いて、「ゲノムに
コードされた遺伝子によるエピゲノム制御の仕組み」を明らかにすべく研究して
きた。本セミナーではこれまでにわかってきた驚くほど複雑で動的なエピゲノム
制御の仕組みを紹介し、今後の研究の方向性について議論したい。

 参考文献:
 Yabe et al. Science Advances (2024)
 Oya et al. Nature Communications (2022)
 Inagaki Genes & Genetic Systems (2021, 総説)
 Inagaki et al EMBO journal (2017)
 Inagaki et al EMBO journal (2010)

 教員・院生・学部生のみなさんの来聴を歓迎します!

 連絡先
 福井県立大学 生物資源学部 生物資源学科
 TEL(0776)61-6000(代)
 篠原 秀文(内線3520)
 
ポスターはこちらのリンクからも見られます。
https://drive.google.com/file/d/1EbBRQbXtWL_fvGJuRxYFvp_la7cOoyPT/view?usp=sharing

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