先端セミナー(2025/5/15) "植物の匂いが担う植物間コミュニケーションの 作用機序と応用" 有村源一郎教授、”植物を制御する分子標的薬の開発”沢崎達也教授

【生物資源学先端セミナー】

 日時:025 年 3月 17 日 月曜日
    15:00 ~ 16:30
 場所: 生物資源学部棟 1階会議室


 演題1:「植物の匂いが担う植物間コミュニケーションの作用機序と応用」
     有村 源一郎 教授 (東京理科大学・生命システム工学科)
 <要旨>
  動けない植物は、植物から放出される匂いを使って他の生物とコミュニケーションすることができる。例えば、害虫に食べられた葉から放出される匂いは周囲の未被害の植物に立ち聞きされることで防御力を高める。この植物間コミュニケーション現象では、植物の匂いが放出、輸送、受容されることで防御遺伝子等の活性化に至り、近年それらの詳細な作用機序が明らかになりつつある。また、匂いを放出する植物および資材をコンパニオンプランツ、バイオスティミュラントとして利用した農作物の栽培システムの開発も試みられている。


 演題2 :「植物を制御する分子標的薬の開発」 
     澤崎 達也 教授 (愛媛大学・プロテオサイエンスセンター)
 <要旨>
  ヒト疾患に対する薬剤は分子標的薬開発が主体になりつつあるが、植物分野においては分子標的薬的アプローチの取り組みは進んでいない。しかし、植物ホルモンの受容体や、ホルモン応答の機構が解明され、標的となるタンパク質が見出されている。そこで、我々が開発してきたコムギ無細胞タンパク質合成を基盤とした薬剤スクリーニングシステムを用いて、植物の生長や花芽形成を制御できる薬剤の開発を進めている。本セミナーでは、世界初のジベレリンアゴニストや花の老化を制御できる分子標的薬の開発例を紹介します。

 教員・院生・学部生のみなさんの来聴を歓迎します!

 連絡先
 福井県立大学 生物資源学部 生物資源学科
 TEL(0776)61-6000(代)
 西原 昌宏(内線3514)
 
ポスターはこちらのリンクからも見られます。
https://drive.google.com/file/d/12LCuxU4CE0Dh7S-6TwSMDPWZTaxOMZKU/view?usp=sharing
 

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