先端セミナー(2025/6/26) "多検体トランスクリプトームで見る実世界での生物の環境応答" 永野 惇(名古屋大学生物機能開発利用研究センター・教授)

【生物資源学先端セミナー】

 日時:025 年 6月 26 日 木曜日
    16:00 ~ 17:00
 場所: 生物資源学部棟 1階会議室


 演題1:「多検体トランスクリプトームで見る実世界での生物の環境応答」
 講師:永野 惇

   (名古屋大学 生物機能開発利用研究センター)
   (慶應義塾大学 先端生命科学研究所 特任教授兼任)
   (一般社団法人クロックミクス技術顧問兼任)

 <要旨>
 我々の研究室では、これまで多数の野外サンプルのトランスクリ プトームデータを取得し、
気象データと合わせて解析することで、実環 境における遺伝子発現応答を研究してきた。
研究の性質上、多数のサン プルの解析が必要になるため、 RNA-Seqをはじめとする種々の
NGS解 析の多検体化にも取り組み、今では、数百、数千、数万サンプルの
バルクRNA-Seqが可能になった。そのような多検体のRNA-Seqを用いて、
イネの野外でのトランスクリプトーム変動予測や、量的遺伝学と組み合わせた発現変動の
eQTL解析、体系的な制御環境データとの統合による 予測精度の向上、様々な生物での
トランスクリプトームの年間変動の研 究、シロイヌナズナの変異体や化合物処理における
トランスクリプトーム応答の網羅的な測定、 などを行ってきた。
今回の発表では、それらの 研究について簡単に紹介しつつ、多数のサンプルのRNA-Seq解析が
出来るとしたら、今後、どのような研究をするのが面白いか、みなさんと 議論したい。

参考文献
1) Nomura Y., (2025) PCP
2) Sato Y, et al., (2024) Nat. Comm.
3) Kashima M, et al., (2021) PCP
4) Nagano AJ, et al., (2019) Nat. Plants
5) Nagano AJ, et al., (2012) Cell

 教員・院生・学部生のみなさんの来聴を歓迎します!

 連絡先
 福井県立大学 生物資源学部 生物資源学科
 TEL(0776)61-6000(代)
 篠原 秀文(内線3520)
 
ポスターはこちらのリンクからも見られます。
https://drive.google.com/file/d/1qlWZ7mxGLrR8A-tObgb0g7XH8LPCBz-y/view?usp=drive_link

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