看護福祉学部

学部長挨拶

米田学部長

看護福祉学部長/博士(医学)
米田 誠 (よねだ まこと)

医療・保健・社会福祉を担う豊かな人間力の育成

 少子高齢化などの急激な社会構造の変化の中で、人々が「健康で生きがいのある一生」を送るためには、多様なニーズに合った医療・保健・社会福祉の提供が望まれます。そのためには、疾病予防・医療・健康維持から社会福祉までの切れ目のない地域における支援が必要です。本学部では、看護学科と社会福祉学科からなる特徴を生かし、両学科が専門分野を超えてお互いに協力して知識・技能の修得や創造性の育成にあたっています。さらに、大学内の他の専門領域や海外との交流も盛んで、広い視野で物事を判断し、協調して物事を行える「豊かな人間力」を有した人材の育成に努めています。それによって、地域での医療・保健・社会福祉を担うリーダーとなる人材が巣立ってもらいたいと願っています。
 

看護福祉学部では

看護学と社会福祉学の実践のために必要な広範な知識と実地経験を、4年間の教養・専門の教育の中で身につけます。

<看護学科で取得できるもの>

看護師国家試験受験資格、保健師国家試験受験資格、養護教諭一種免許状

<社会福祉学科で取得できるもの>

社会福祉士国家試験受験資格、精神保健福祉士国家試験受験資格、高等学校教諭一種免許状(福祉)

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<RESEARCH PICK UP!> 看護学科:公衆衛生看護学研究室

中谷教授と山口さん

(左)中谷 芳美 教授 (公衆衛生看護学研究室)

(右)加藤 成香 さん (京都産業大学附属高等学校 出身)

児童虐待から子どもを守るために看護職に求められる能力とは?

中谷
本学の看護学科は、看護師だけではなく保健師と養護教諭一種の資格を取ることが可能です。この3つの資格を取得した山口さんが、卒論で「看護大学生の児童虐待リスク項目の重視度」というテーマに取組んだのはなぜでしょう。

山口
厚生労働省の統計では、2018年度の児童虐待相談対応件数が159,850件と過去最多になっており、児童虐待に関心を持っていました。その中で、病院や保健所、小学校での実習を経験し、児童虐待から子どもを守るために、看護師、保健師、養護教諭が果たす役割は非常に大きいと考えたからです。

中谷
児童虐待については、医療や教育現場の方々も、これまで以上に気を配るようになっていますね。研究を進める上で一番大変だったことは何でしたか。

山口
研究目的を明確にすることです。看護学生がより多くの児童虐待リスクを重視するようになるために必要なことは何か、という目的を定めてから、看護学科の4年生を対象に、どのような児童虐待リスクを重視しているかなどについてアンケートを実施しました。

中谷
そうでしたね。さらに、いろいろな文献も読まれており、この研究で得られた成果は非常に大きいと思います。

山口
はい。まずは、児童虐待に対する看護学生の意識が高いことがわかりました。しかし、リスク項目ごとに細かく見ると、不審な外傷があるなど目に見える項目の重視度が高い一方、親の言動や、子どもの性格とも思える言動については、重視度が低い項目がありました。また、回答者による違いとして、保健師課程、教職課程を履修している学生の方が、より多くの虐待リスクを重視していることがわかりました。授業と実習で学んでいるので、より注意深く見たり考えたりできるのだと思います。これらの結果から、児童虐待を防止するには、子どもや親の言動と家庭環境をさまざまな方向から観察し検討する必要があり、そのためには、日頃から児童虐待に関心を持ち、積極的に情報に触れることが大事だと考えました。子どもの異変だけではなく、周囲も含めたわずかな違和感もキャッチできるように、アンテナを張っていかなければならないと感じています。

中谷
私はこの卒業研究を見て、山口さんが4年間勉強されてきたことが、今後、看護師としての仕事に生かされて行くに違いないと思っています。頑張ってください。期待しています。

研究室風景
 

公衆衛生看護学研究室

地域で生活する人々の健康レベルとQOLなどの向上に寄与することを目的に、公衆衛生看護、産業保健、学校保健について学びながら、看護実践者に必要な研究能力の修得を目指しています。
 

<RESEARCH PICK UP!> 社会福祉学科:公衆衛生看護学研究室

相馬准教授、宇貝さん、沼田さん

(左)相馬 大祐 准教授 (障害者福祉論、社会福祉演習)

(中)宇貝 直道 さん (福井県立高志高等学校 出身)

(右)沼田 颯馬 さん (石川県立大聖寺高等学校 出身)

地域の現状を把握し、障害者を取り巻く生活環境を考える

相馬
社会福祉学科の特徴は3年次に社会福祉士取得のための実習とそれぞれの教員の専門領域を学ぶゼミがあることだと思います。その中で、私のゼミは社会資源のマップ作りをテーマにしました。まずは様々な媒体のマップ作りの経験ある方にお話を聞き、5W1Hを明確にすることの大切さを教えてもらいました。

沼田
いつ、だれが、どのように、どこで、そのマップを使うのか。またマップに何を示すのかを考える重要性を教えてもらいました。ゼミの仲間6人で話し合い、知的障害者や発達障害者の方に配慮している歯科医院のマップ作りをすることに決めました。

宇貝
ゼミだけでなく、私は実習の経験もあり、このテーマが良いと思いました。外出支援で、知的障害者の方と一緒に病院へ行ったとき、慣れない場のため、ご本人が落ち着かない様子でした。その様子を見て、知的障害があるということで、もしかしたら、病院に通院することすら難しいのではと感じました。

相馬
そのほかに、知的障害のあるお子さんを持つお母さんに、困っていることや欲しい情報等も聞かせていただきましたが、いかがでしたか?

沼田
はい。その中に、歯科医院には知的障害児が不安を感じないように、治療の流れを絵で説明しているところがあるという情報があり、実際にその対応を経験されたとのことでした。また、そのお母さんが非常に明るい方だったので、障害をマイナスに捉えず、集中力が強いからこういうことができるなど、強みを見つけていく姿勢が大切だということも実感しました。

相馬
そうでしたね。それから、障害者の相談支援をしている方にもお話をお聞きしましたが、どうでしたか。

宇貝
障害者との信頼関係を構築していく上で、密接になり過ぎてもいけないというアドバイスが印象に残っています。常に冷静な対応を心掛けるためかもしれません。

相馬
現場の声を聞けましたね。今後は、知的障害者や発達障害者の家族対象のアンケートと、歯科医院へのヒアリングを実施し、その結果を元にマップを作成していくスケジュールです。この取組みの成果を、障害者ご本人やその家族に何らかの形で報告する予定です。

宇貝
頑張ります。僕は、福祉の制度を勉強したいと思って入学しましたが、今回のゼミや現場実習では、授業では得られないことを学びました。この体験を生かしていきたいです。

沼田
僕も、障害児施設での実習が大きな刺激となり、将来の進路選択の範囲が広がりました。今回の調査でも、協力してくださる方々の声からしっかり学びたいと思います。

相馬ゼミ風景
 

相馬ゼミ

身体障害者、知的障害者を中心に、障害者福祉に関する専門知識と援助技術を学びます。社会福祉の専門職や、当事者、その家族の方々の話を聞いたり、フィールドワークを行なっています。

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