■フォーラム概要
　人の幸福、健康、福祉などを広範に包含する “ウェルビーイング（Well-being）”という概念に近年世界中で注目があつまっている。ブータンでの人々の幸せを国の目標とする政策を源流とし、ウェルビーイングを国家運営の機軸とする国が現れてきている。
　日本では、2021年に「経済財政運営と改革の基本方針2021（骨太の方針2021）」 にて、政府の各種の基本計画等についてウェルビーイングに関するKPI（重要業績評価指標）を設定することが明記され、また最新の骨太の方針2023においては、より組み込んだ形となり「地方自治体における Well-being 指標の活用を促進する」と記載されている。
　このような背景をもとに、日本全国の自治体において、人々のウェルビーイングを深めることのできるまちづくり・場づくりのあり方や方法について議論がはじまっている。
　今回のフォーラムにおいては、ウェルビーイングを起点にしたまちづくり・場づくりの事例として、福井の事例共有とともに、世界で最も暮らしやすい都市ランキングで7年連続首位を記録したメルボルンの事例を取り上げることで、ウェルビーイングまちづくりの国内外の最新動向とその将来性を共有する。