3月7日(金曜日)、高志中学校の1年生89人が研修のため福井県立大学生物資源学部を訪れました。
今回の訪問研修は、高志中学校の生徒が、福井県立大学における講義や実験実習の体験を通じ、自然科学に対する興味・関心を一層高めるとともに、自らの進路について考える機会とすることを目的として行われました。
高志中学校の元校長だった窪田裕行理事長の講話の後、大学での学びや生物資源学部の研究や教育内容について講義を行いました。
大学構内の施設を見学した後、永平寺キャンパス(生物資源学科)とあわらキャンパス(創造農学科)に分かれて実習を行いました。
永平寺キャンパス(生物資源学科)では、自分の口の中の細胞を採取して、光学顕微鏡をつかって細胞の構造を観察しました。自分自身の体は細胞が積み重なってできているということを実感してもらえたと思います。また、体を構成する細胞には大きさや形、種類が様々であり、教科書に載っているような絵ほど単純でないことを確認することができました。
また、ヒトの細胞を培養して増殖させることができ、それらが医薬品開発などに利用されていることを説明しました。
また、クロマトグラフィーという技術をつかい、パセリの「みどり色」を分離して、どのような色素で構成されているかを分析しました。
生物はとても複雑です。自分の調べたいもの以外にも、邪魔になるものが無数に含まれており、物質をより分けることは、簡単ではありません。自分の調べたいものだけを選りすぐり、分けることは、生物の謎を探る上で、欠かすことができない技術です。今回は、パセリを題材に「ものを分ける」方法を体験しました。

あわらキャンパス(創造農学科)では、ヨウ素デンプン反応で6種類のお米のアミロース:アミロペクチン比率を実験的に分析しました。また、6種類のお米を全く同じ条件で炊飯し、実際に食べ比べてみて、アミロース:アミロペクチン比率がお米の味にどのような影響を与えているかを理解しました。
これを機に、生命科学の分野に関心を持つ生徒さんが少しでも増えることを願っております。
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