米国テネシー大学の学生が本学でワークショップを開催しました

2025年7月2日 

 6月27日、アメリカ合衆国テネシー大学ノックスビル校(University of Tennessee, Knoxville)建築デザイン学部インテリア建築学科より、教員1名と学生14名が本学永平寺キャンパスを訪れ、福井県立大学の学生および教員とともに、国際ワークショップを開催しました。去年に引き続き、テネシー大学インテリア建築学科では、日本におけるサマープログラムを開始しており、今年は東京、京都、大阪、福井などを巡る形で実施されました。本プログラムは、日本の建築文化や伝統工芸に触れ、地域文化や日常の美意識に根ざしたデザインの可能性を学ぶことを目的としています。

 今回のワークショップは、「地域をつくる日常のデザイン」をテーマに、越前和紙や越前漆器といった地域の伝統産業がもつ空間性や造形美を手がかりに、デザインが地域レジリエンスやアイデンティティ形成に果たしうる役割について考察する機会となりました。
 初めに岩崎行玄学長による歓迎のあいさつの後、UTKの学生4グループによる英語でのプレゼンテーションが行われました。発表では、日本各地での体験や福井の事前調査に基づく考察を通じて、日常の素材・空間・工芸がどのように地域の美意識や文化継承に関わるかが語られました。質疑応答の後には、福井県立大学の学生と、UTKの学生が少人数での意見交換・共同作業を行い、学びをさらに深める機会となりました。

学長あいさつ
       岩崎行玄学長による歓迎のあいさつ
交流の様子①
交流の様子(2)
            交流の様子

 全体で約50名が参加し、活発な国際交流の場となりました。

集合写真
           参加した学生たち

 午後には、World Cafeの交流活動に参加し、英語を話す機会が少ない福井県立大学の学生にとっては、実践的な国際対話を体験する貴重な機会となりました。
 その後、一行は大本山永平寺と一乗谷朝倉氏遺跡を訪れ、福井の自然や文化遺産を実際に体感することができました。
 なお、UTKの一行は翌日以降も福井県内の伝統産業の現場として、越前和紙の里やうるしの里(鯖江市)を訪れるなど、今後も福井をサマープログラムの訪問地として継続的に位置づける方針です。

 今回の交流を通じて、地域の文化資源が国際的な教育・デザイン活動の中でどのように活かされうるかについて、貴重な示唆が得られました。今後もテネシー大学との連携がさらに深まり、地域と国際の架け橋となる取り組みが継続されていくことが期待されます。

Contact このページのお問い合わせ先

経営企画部 連携・研究課
〒910-1195 福井県永平寺町松岡兼定島4-1-1 
TEL : 0776-61-6000 FAX : 0776-61-6012
E-mail : kenkyu@fpu.ac.jp