恐竜学研究所が第15回福井県科学学術大賞を受賞しました
「福井県版ミニ・ノーベル賞」として位置付けられる「福井県科学学術大賞」に、本学恐竜学研究所の教員(東洋一所長、柴田正輝准教授、河部壮一郎准教授、今井拓哉助教)が受賞し、「ふるさとの日」である2月7日(金曜日)に県庁で表彰式が行われました。
同賞は、福井県内において科学技術の開発または学術研究に携わり、県の発展に大きく貢献された方を顕彰する制度で、今回で15回目を迎えます。
受賞メンバーは、1989年に勝山市で始まった恐竜化石調査以来30年にわたって、フクイラプトル、フクイベナートル、フクイティタン、フクイサウルス、 コシサウルスなど、新種の恐竜に学名を付けそれらの系統を明らかにしてきました。鳥類を含めて6種類の化石が一か所から発掘されたことで、日本国内で最多、アジア地域でも有数の化石産地となりました。
また直近では、2019年に、日本で初めて前期白亜紀の鳥類として最も原始的な新種を明らかにし、「フクイプテリクス」と名付けました。この発見から、これまで中国産化石のみに基づいて議論されてきた鳥類の進化や生態に対して、国産の新種の化石鳥類が一石を投じたことは、非常に大きな意義を持つこととなりました。
そのほか、コンピューター断層撮影(CT)画像を活用し、国産恐竜では初となるフクイベナートルの脳の復元にも成功しました。
東所長は受賞を受けて、「30年前は、日本で恐竜化石が出ていることも知られていなかったが、日本で恐竜が生まれ育ち、骨になったと堂々と胸を張れるようになった」とこれまでの研究を振り返り、喜びを語りました。
《過去の本学関係者による受賞》 ※受賞当時の所属、職を記載しています
第6回(平成22年度)特別賞 福井県立大学北東アジア研究会
第8回(平成24年度)大賞 本田 和正 教授(看護福祉学部)
第9回(平成25年度)大賞 濱野 吉十 准教授(生物資源学部)
第11回(平成27年度)特別賞 宮台 俊明 教授(海洋生物資源学部)
第14回(平成30年度)大賞 米田 誠 教授(看護福祉学部)
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