世界初!ティラノサウルスの顎先の構造を解析し高感度触覚センサーであることを解明しました
2021年8月24日
恐竜学研究所の河部准教授および服部助教の研究により、恐竜でも特に知名度の高い肉食恐竜ティラノサウルスの下顎の神経は非常に発達し高感度の触覚センサーであったことを解明し、8月23日(月曜日)に記者発表を行いました。
この研究では、まず世界初の試みとして、ティラノサウルスの下顎化石をCTスキャンして血管神経管(血管や神経が通る管)の分布の様子を三次元的に復元し、トリケラトプスなどの恐竜や現生ワニの下顎と形態比較を行いました。その結果、ティラノサウルスの下顎の血管神経管は、どの恐竜よりも複雑で、鋭い感覚を持つワニや鳥に匹敵するほど複雑な形態であることが分かりました。
河部准教授は「有名なティラノサウルスでもまだ分からないことが多い。この成果を今後の研究につなげていきたい」と語りました。
この研究成果は、古生物の国際学術誌である「Historical Biology」に掲載されました。
記者発表の様子
下顎の構造の比較画像(提供:河部准教授)
(左上)ティラノサウルス (右上)トリケラトプス
(左下)フクイサウルス (右下)現生ワニ
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