福井市自然史博物館研究員・梅村信哉氏による特別講義を実施（生態学1）

福井県立大学生物資源学部は、福井市自然史博物館との間で2024年よりパートナーシップ協定を締結し、教育・研究の連携を進めています。この連携の一環として、生物資源学部専門科目「生態学1」において、福井市自然史博物館 研究員の梅村信哉氏を講師に迎え、特別講義を実施しました。

特別講義は12月4日、11日、18日の3週にわたって行われ、受講生58名が参加しました。第1回では、博物館の役割や研究員（学芸員）の仕事、梅村氏ご自身のキャリア形成、博物館の道を選んだ経緯などについて、現場の視点から具体的に紹介されました。第2回では、昆虫の生態に関する基本的な考え方や、昆虫が示す多様な生活史・行動など、身近な例を交えた解説が行われました。第3回では、昆虫における絶滅危惧種の特定方法や保護の考え方、調査・記録の重要性など、地域の生物多様性保全に直結する内容が取り上げられました。

梅村氏は、福井県内の昆虫に関するレッドデータブック作成に携わった専門家の一人であり、来年度から開始される新たなレッドデータブックの作成にも貢献される予定です。本学としても、地域の自然史研究・生物多様性保全に関する知見を教育へ還元するとともに、博物館との連携を通じて、学生が地域課題に触れ、学びを深める機会を今後も充実させていきます。

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