先端増養殖科学科1年生が初の野外実習を行いました。
令和4年6月4日-5日にかけて、海洋生物資源学フィールド演習を行いました。
先端増養殖科学科の学生は、1年次の間は一般教育や理数の基礎を学ぶため永平寺キャンパスにて授業を受けています。
まだ嶺南地域を訪れたことのない学生も多い中、6月4日から5日にかけて、バスを使って初めて嶺南各地を訪れ、フィールド演習を実施しました。
実習内容を簡単に紹介しますと、
4日午前は、若狭町鳥浜地区にて、福井県年縞博物館と若狭三方縄文博物館を訪れ、太古の昔からの若狭地区の人々の生活と環境との関わりについて学びました。
4日午後は、久々子湖にてしじみの漁獲体験をさせていただき、実際に湖に入って漁獲作業を体験してもらうのと同時に、地域を挙げて資源再生に取り組む実例を学びました。
4日夕食後には、里山里海研究所から講師をお招きし、環境保全の大切さ、保全と利用のバランス、利益と地域貢献の両立など、先端増養殖を学ぶ上で常に気にかけておきたい内容について座談会を行い、学生たちと自由な意見を出し合いました。
5日午前は、若狭高校の実習船雲龍丸に乗船させていただき、海洋観測実習や、プランクトン採取・観察、操船実習などをさせていただきました。
5日午後は、小浜キャンパスを初めて訪れ、先端増養殖科学科の全教員と顔合わせをした後、ゲスト講師から漁協女性部の活動について御講演いただきました。
入学から2か月ほど座学中心の講義をしてきた学生たちも初めてのフィールド演習に楽しんで取り組んでくれました。
体験先やお呼びした講師の方たちからの学生たちへの評価も高く、「1年目からいい学生さんたちが集まってくれましたね」と口を揃えて仰ってくれました。
学生たちが現場意識や将来像を持ち、保全と利益追求のバランスなど初めて意識した問題にも自分の考えを口にし、それが若い発想からくる新たな切り口であったりと、引率した教員としても学生たちが増養殖という分野にしっかりとした考えを持っていたことを知るきっかけにもなり、学生教員ともとても実りある演習になったと思います。
このフィールド演習では、様々な現場/立ち位置の方にお話を伺い、実体験し、考えるきっかけをいただきました。
今回ご協力いただきました皆様に心から感謝いたしますとともに、今後とも様々な体験を通して学生たちが成長していけますよう地域のみなさまのご協力をお願いいたします。
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