丸山千登勢准教授、濱野吉十教授らの研究グループがtRNA工学 × 放線菌酵素を利用した新しい抗生物質創出法を発表
2026年4月2日生物資源学部生物資源学科の丸山千登勢准教授、濱野吉十教授らの研究グループは、微生物(放線菌)によって生産される抗生物質ストレプトスリシン(ST)の構造多様性を拡張する新しいケモエンザイム手法を開発しました。この研究成果は、3月13日に世界的権威のあるJournal of the American Chemical Society 誌(米国化学会誌)(IF = 15.7)に掲載されました。 細菌感染症の治療に不可欠な抗生物質は、現代医療を支える重要な医薬品です。しかし近年、既存薬が効きにくい多剤耐性菌の増加が世界的な問題となっており、新しい作用や構造をもつ抗生物質の創出が強く求められています。本研究では、多剤耐性菌に対する活性が期待される ST 類抗生物質に着目し、その分子構造を改変するケモエンザイム手法を開発することで、これまでにない新規STを多数創製することに成功しました。本研究は、tRNA を利用した天然物改変という新しい分子設計戦略を提示し、抗生物質をはじめとするペプチド系抗生物質の化学多様性拡張に貢献する成果です。
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