生物資源学部

学部説明図

生物資源学部の特長

動植物や微生物等の「生物」について学び、それを利用して社会に役立てる研究を行います。「生物」は、私たちを健康にする食の生産、自己組織化を介した物質のリサイクル、機械ではまだ不可能な再生可能エネルギーの高効率利用など、多様多彩な驚きの機能を示します。こうした生物に学び、時に化学を使い、実験室やフィールドで研究を行うことで持続可能な世界の構築に貢献する、皆さんにそのような成長の場を提供します。

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生物資源学部の紹介

学部長挨拶

日び学部長

生物資源学部長/博士(農学)
日竎 隆雄 (ひび たかお)

生物に学び、暮らしを豊かに

今、私たちの社会の持続可能性は、環境変動による大規模自然災害やパンデミック感染症などの脅威にさらされています。生物は、太古から、太陽光と二酸化炭素と水から光合成で変換した再生可能エネルギーと有機物を使い、常温常圧の下で自己組織化プロセスによって自身を構築し、役目を終えて不要となった物質を分解し、生態系に戻して再生するという、完全なる炭素循環型システムを生態系の中に構築しています。
生物資源学部では、こうした生物に学び、暮らしを豊かにする技術や材を研究開発する、地域の持続可能性を担う人材を育てます。

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<特集1>福井県大で、出会う。 学生×教員
宮下さん 塩野准教授

(左)宮下 智貴さん (生物資源学科、長野県長野吉田高等学校 出身)

(右)塩野 克宏准教授(生物資源学科、担当科目:植物栄養学)

一人ひとりの成長を支える設備と少人数教育

国内トップレベルの充実した研究設備

塩野
植物は気温や水分などの環境変化に適応するためにカタチを変えたり、細胞内の状態を変えたりしています。私の研究室では、その変化を可視化して捉える研究をしています。宮下君はこの研究に関心をもって来てくれたんですよね。
宮下
はい。僕は県大に入ってからボランティアで行った開発途上国の自然環境を見てから、洪水に強い稲を作れないかと考えました。その後3年生のときに、先生が湿害に強く洪水地域で育つ植物の研究をされていると知り、これだ!と思いました。
塩野
4年生からは、洪水に強い稲を実際に育て、研究に取り組んでいますね。
宮下
南米アマゾン川に自生する、強い耐水性を持った野生種の稲を育て、洪水に強い理由について研究しています。この稲には土の上にも根を生やす特性があり、環境を変えて育て、細胞の状態を顕微鏡で確認していくなどの研究を重ねています。
塩野
我々の研究に顕微鏡は欠かせませんからね。本学には学生がいろいろな実験に使う顕微鏡が用意されていますが、研究室に入ると、平面だけでなく深さや方向の観察もできる高機能の顕微鏡も使うことができます。
宮下
既存のカメラを改造し、酸素の分布を可視化できる、日本で本学だけの自作の酸素センサーもありますね。
塩野
酸素センサーに関して最高峰の研究をしているデンマークで半年かけて技術を学んできたからね。農学系で植物の研究をやっているところでは本学が1番早かった。
宮下
見た目はものすごく地味ですけど、JAXA(宇宙航空研究開発機構)も同じ技術を使っているというからすごいです。

三次元構造を再構築できる最新の顕微鏡で細胞を観察

マンツーマン指導で興味を引き出し、力を伸ばす

塩野
宮下君は研究室に入って、それまでと違うと感じたことはありますか。
宮下
3年生までの講義では気づきませんでしたが、研究者である先生とその研究内容がすごいと思いました。その先生と直接話し、指導してもらえるのは貴重な経験です。県大では当たり前のことなので、実感していない人もいるかもしれませんが。
塩野
たしかに大きな大学だと、教員からの手ほどきや、教員との会話が十分にできないかもしれませんね。だけど県大では学生と教員がマンツーマンで話ができるし、世界の第一線で活躍する先生もいらっしゃる。教員も、一人ひとりの学生に目が届くので、それぞれの興味を引き出す働きかけができます。
宮下
まずは自分がやりたいことを見つけるのが大事なので、先生が学生の興味関心まで考えてくださるのはありがたいです。
塩野
研究内容以外に身についたなと感じることはありますか。
宮下
それは何といっても話し方です。先生と1週間の活動について話し合っていますが、順序立てて話さないとバッサリ切られてしまう(笑)。それで、どういうふうに話そうか前もって組み立てるようにしていたら、友達と話すときでも内容や話し方を考えるようになりました。
塩野
自分で発見したことを人に説明することは、研究活動を通じて身につく大きな力の一つで、社会に出ても役立ちます。このように教員が学生と直に接し、一人ひとりのやる気を育て、学びをサポートできるところが県大の強みです。
宮下
それから、先生が実験されているときの様子がとても楽しそうで、目が輝いていて、自分もこんなふうに仕事ができたらいいなと思ってます。
塩野
やっぱり僕は実験しているときが1番楽しい。学生のみなさんにも楽しみながら頑張れるものを見つけていただきたいですね。
対談風景

<特集2>福井県大で、かかわる。 学生×地域

村瀬さん 田嶋さん

(左)村瀬 優里奈さん(創造農学科、福井県立羽水高等学校 出身)

(右)田嶋 和恵 さん (株式会社 田嶋牧場)

体験・実践に基づいた主体的な学びの場

農作やフィールドワークで体験しながら楽しく学ぶ

田嶋
村瀬さんとの出会いは、夏休みに私たちの牧場とソフトクリーム店でアルバイトをしていただいたことがきっかけでしたね。
村瀬
田嶋牧場さんのこととアルバイト募集をしていたことは、県内の農家を紹介するオンライン授業の中で知りました。
田嶋
村瀬さんは、どうして創造農学科に入ろうと思ったんですか。
村瀬
父がアウトドア派で、小さい頃からキャンプなどを経験してきたせいか自然が好きで、将来農業をするのもいいなと思ったからです。食文化や環境など幅広い分野を学べることも理由の一つです。
田嶋
第1期生は何人ですか。
村瀬
27人です。人数が少ないので先生と気軽にお話しでき、和やかな雰囲気です。
田嶋
授業も楽しそうですね。
村瀬
はい。実習が多く、オンライン授業だった前期は、家に送られてきた種を植え、稲と小麦を栽培する課題もありました。後期は、「My Farm」という自分専用の畑を持たせてもらい野菜を育てています。初めて体験することの連続でとても楽しいです。農業施設の見学もありましたし、農村を4つの地域に分けて巡り歩く「農遊」というフィールドワークでは、観光客目線で改善点などを発表しました。
田嶋
地域での実習も多い中で、今回のアルバイト体験はいかがでしたか。
村瀬
酪農の作業は思っていた以上に大変でした。牛の体調管理など一連の作業についての授業は受けていましたが、実際自分でやってみてわかることがたくさんありました。入学前は身近で酪農体験ができるとは思っていなかったので、創造農学科に入ったからこその経験だと思っています。

アルバイトでは牛への餌やりも大事な仕事の一つ

地域の人々と触れ合い視野を広げ、考えを深める

村瀬
田嶋さんは県大の先輩ですね。
田嶋
そうなんです。出身は大阪で、県大入学で福井にきて、こちらで結婚して今に至ります。夫とともに酪農を営みながら、ソフトクリームのお店と、子どもたちに酪農について学習してもらう酪農教育ファームも手掛けています。
村瀬
たいへんなお仕事ですが、ソフトクリームのお店で接客したときは、何度も来店するお客さんがいらして、ものすごく愛されていることを感じました。
田嶋
誰かの役に立てたら幸せですよね。私たちが県や市、観光協会さんなどのイベントに参加するのも、少しでも地域に貢献できたらいいなという気持ちからです。
村瀬
福井がお好きなんですね。
田嶋
もちろん。でも、来たばかりの頃は環境のギャップにかなりショックを受けてたんですよ。週間天気予報に晴れマークが一つもないとか、バスがなかなかこないとか(笑)。そんな福井が大好きに変わったのは、学生時代に始めた獣害対策などの地域活動がきっかけでした。そこで出会った方々がものすごく親切にしてくださり、温かいスープや揚げたての天ぷらをごちそうになったときは心が救われるようでした。
村瀬
胸にじんとくるお話ですね。そのようなご経験があるから、私たち県大生の体験にもご協力くださっているんですね。
田嶋
お世話になった方に直接恩返しするのは難しいけど、代わりに未来を担う学生さんたちに返していけたらと思っています。
村瀬
秋に誘っていただいた子どもたちの芋掘り体験イベントでもいろいろな人とお話できて楽しかったです。これからも地域の方々との交流からさまざまな見方や考え方を学んでいきたいと思います。
田嶋
地域の人と一緒に活動することで、自分を支えてくれる応援団ができるんです。どんどん飛び込んでいってください。

対談風景

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