生物資源学特別セミナー(2024/6/20)「遺伝子のクローニングから商業化まで」前サントリーグローバルイノベーションセンター 田中良和先生
【生物資源学特別セミナー】
演 題:「遺伝子のクローニングから商業化まで」
演 者: 前サントリーグローバルイノベーションセンター
田中 良和 先生
日時: 令和6年6月20日(木曜日)
16:0~17:30
場所: 福井県立大学 永平寺キャンパス
生物資源学部棟 1F会議室 及び ZOOM
要旨:
植物の新品種開発のために様々な手法が開発されてきた。1980年代に可能にな
った遺伝子組換え技術を用いると、任意の生物の有用な遺伝子を別の植物に入れ
ることができるので、従来の育種ではできなかった画期的な植物を開発できると
期待された。その一例に青い花がある。バラ、カーネーション、キクなどは、青
や紫の花によく含まれるデルフィニジンを合成するために必要なフラボノイド3′,
5′-水酸化酵素(F3′5′H)遺伝子を持たないため、青系の品種がない。F3′5′H遺
伝子を青い花から取得し、これらの種に導入すれば青い花が咲くと期待されてい
た。サントリーも、サフィニア(1989 年発売、ペチュニア属の種間雑種により
作出した園芸種)で始めた花事業を大きく育てるために、オーストラリアのベン
チャー企業と青い花を開発することになった(1990 年)。その後、カーネーシ
ョン、バラ、キクで従来の品種よりも青い品種を作出し、商業化することができ
た(https://www.florigene.com)。研究から商業化に至るまでの過程を、企業
での研究開発の一例として紹介する。
教員・院生・学部生のみなさんの来聴を歓迎します!
問い合わせ先:
担当教員 西原昌宏(内線3514)
ポスターはこちらのリンクからも見られます。
https://drive.google.com/file/d/1MhSJPAihvcOYVd3IhhSFwKrCPUXT_y2i/view?usp=sharing
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