12月10日（火曜日）、経済学部生対象の「中国の企業と経済」（加藤健太郎准教授担当）において、熊田総合法律事務所（東京）の弁護士・國井大祐様をゲストスピーカーにお迎えし、「企業による経済活動の安全確保」と題して、日本の経済安全保障（経済安保）政策や中国の法律である「反スパイ法」などについてお話しいただきました。

國井様は元検察官で、東京地検、福岡地検などで勤務された後、2013～2016年には、在中華人民共和国日本国大使館において邦人保護を担当された経験をお持ちです。

現在、企業が経済合理性のみならず、経済安保にも配慮した活動が求められる中で、講義では、日本の経済安保政策の制度的枠組みや進捗状況のほか、2023年に改正された「反スパイ法」のポイントなどについて、ご自身の経験を交えながらお話しいただきました。

また聴講した学生に対し「企業活動における安全確保がますます重要となる中で、まだまだ『経済安保人材』が不足している。企業内でもこうした知識を持った人が重宝されているので、今のうちに少しでも関心を持って学んでみてほしい」とエールを送りました。