福井のモノづくり企業で活躍する卒業生による講義が行われました

地域連携本部では、地域の方々をはじめ、企業・団体・行政など様々な方面と連携した取り組みを進めています。

経営学科の木野教授が担当する講義「生産管理論Ⅱ」において、福井のモノづくり企業で活躍する卒業生による講義が行われました。講義は1月26日(水曜日)に行われ、越前市にあるモーターの開発・製造を行う株式会社TOPより遠隔授業によって配信されました。

最初に、総務課 総務・人事係の小川しおんさん(経済学科・2021年卒)から、同社の概要と生産品目、そして人材育成の方針や集合研修、OJT、メンター制度などの説明が行われました。

営業本部 営業課 営業係 角谷颯太さん(経営学科・2018年卒)からは、モノづくり企業における営業職の業務内容について紹介されました。顧客へのヒアリングや見積書の作成などの業務に加えて、設計、購買、品質などに関する各種会議への出席や、納期や品質トラブルなどへの対応など、その内容は多岐にわたることが説明されました。

製造管理部 購買課 購買係 宮下大樹さん(経済学科・2021年卒)からは、同社のモノづくりを支える購買職の業務内容について紹介されました。生産計画に基づいて必要な部材をサプライヤーに発注するとともに、その納期管理や在庫管理、そして価格交渉、新規サプライヤーの選定などの、具体的な業務内容について説明されました。

質疑応答では、「営業職になるためには製造現場をどのくらい理解しておく必要があるのか?」という質問に対して、角谷さんからは「お客様に対してきちんと説明出来るようになるためには、100%理解出来ているのが理想だが、現段階ではまだ50%ぐらいの理解なので、積極的に現場に足を運んで教えてもらいながら、今も勉強しているところ」との回答がありました。

受講した学生の感想をいくつかご紹介します。

  • 営業職では、その業界や製品に関して「知らない」ということが通用しない、とおっしゃっていたのが印象に残りました。自分の会社や製品について、そして業界についてしっかりと認識し、理解しておかないと話し合いもできず、お客様にもうまく伝えることができないため、日々勉強しなければならないということを知りました(3年生)
  • 会社概要の説明の時に「若手が活躍している会社」とお話されていましたが、3人の先輩が熱意と責任を持って自分の仕事内容について話されていて、それを実感することができました。モノづくりで、ヒトや地域社会に貢献しているTOPさんはとても素敵な会社だなと思いました(3年生)
  • 県大の先輩方のお話を沢山聞けたのがよかったです。具体的に授業で扱った内容も織り交ぜて話してくださったことで、講義の内容が実際の現場で用いられていることがよく分かりました。また、部署の異なる方々のお話が聞けたことで、各方面からの製造業について、また、商品への関わり方などを知れたことも良かったです(3年生)
  • 今年の春から社会人として営業職となる私にとって、最前線で仕事に取り組まれている先輩方の姿勢が印象的で、社会人への心構えができたと共に、実際の授業で触れた内容とも重なる点もあったので授業の復習にもなりました(4年生)

福井県立大学では、地域との連携を通じて理論と実践とをバランスよく学び、大学で学んだことが社会でどのようにつながるのかを理解することで、学修への動機付けにつなげています。また、実際に地元企業で活躍している卒業生を紹介することで、地域への人材定着を促す取り組みを行っています。

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左から、角谷颯太さん(営業)、小川しおんさん(総務・人事)、宮下大樹さん(購買)
 

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                                         講義の様子

■株式会社TOP 
 https://top-corp.jp/

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